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テクノロジー2025年12月23日

花王の研修施設「佑啓」、明るい空間で資料を読める没入型投影を導入

花王すみだ事業場の研修施設「佑啓」が、映像、資料、照明をタブレットで操作できる没入型空間システムを導入しました。

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明るい研修室で壁面映像と資料を見ながら説明を受ける様子を描いた編集部制作イメージ
画像:LBE Magazine編集部制作(生成AIを使用したイメージ)

株式会社イマーシブは2025年12月23日、花王株式会社が東京都墨田区のすみだ事業場内に新設したトレーニング施設「佑啓(ゆうけい)」へ、没入型空間OS「Immersive Engine」と投影技術「Immersive Magic Wall」を導入したと発表した。研修や来訪者への説明で、映像の没入感と文字資料の視認性を両立させることを目的とする。

映像、資料、レイアウト、照明をタブレットで操作

Immersive Engineは、映像、資料、投影レイアウト、照明を1台のタブレットから操作する。説明の順序や議論の流れに応じて投影内容を切り替え、その場で新しいコンテンツを試せる構成とした。施設の完成後もコンテンツを追加する前提で、操作を一元化している。

Immersive Magic Wallは、室内の明るさを保ちながら投影映像の白飛びや周囲への反射を抑え、文字資料と映像を同じ空間で見せるための投影面である。花王はスクリーンと塗料を比較し、明るい環境での視認性を評価して採用したと説明している。

想定用途は社内研修に限らない。花王は、大人数向けのプレゼンテーション、海外からの来訪者への事業説明、工場ラインや物流倉庫の工程を映像で共有する場への活用可能性を挙げている。一方、発表では施設面積、投影機器の台数と仕様、導入費、同時利用人数、コンテンツ制作・更新の体制は明らかにしていない。

編集部の見方:企業内の没入空間は「見せる」と「話し合う」の両立が鍵

没入型投影は展示や集客施設だけでなく、研修、ショールーム、来訪者説明にも用途を広げている。佑啓の特徴は、室内を暗くして映像を鑑賞するのではなく、参加者が資料を読み、互いの表情を見ながら話し合える明るさを前提にした点だ。

企業内施設では、専任の映像オペレーターがいなくても説明担当者が扱える操作性と、目的に合わせて内容を更新できる運用体制が継続利用を左右する。導入効果を判断するには、利用頻度、準備時間、コンテンツ更新の工数に加え、研修の理解度や来訪者への説明効果をどのように測るかが今後の確認点になる。