表参道で「MIRROR MIRROR」展、近未来の渋谷をARで重ねる
「SF×カワイイ」を掲げるMIRROR MIRROR PROJECTが、表参道の3階建てビルを使ったARインスタレーション展で始動しました。
有限会社ヴィレッジ アゲイン アソシエイションと「DAZZLING HEART CLUB」は2020年12月4日、ARインスタレーション展の開催を発表した。名称は「MIRROR MIRROR EXHIBITION 2020-20XX [ANOTHER]」。DAZZLING HEART CLUBは、このプロジェクトを機に発足したクリエイティブスタジオである。
会期は12月11日から15日まで。会場は東京・南青山の看板ビル表参道で、3階建ての建物全体を展示に使った。入場は無料だが完全予約制。各日の開催時間は18時から21時までと案内された。
「SF×カワイイ」で描く近未来の渋谷
展覧会は「MIRROR MIRROR PROJECT」の第1弾として企画された。同プロジェクトが掲げたテーマは「SF×カワイイ」。ARやVRが普及した近未来の渋谷を舞台に、アニメーションや漫画をはじめ、商品と将来の長編アニメへ一つの世界観を広げる構想だった。
原案とアートディレクションを担当したのは五十嵐LINDA渉。空間演出やグラフィック、ファッション分野で活動し、東京ガールズコレクションのキービジュアルやSHIBUYA109の館内リニューアルにも携わってきた。今回の物語について、次世代の子どもたちの気持ちを可視化し、自分の道を歩む勇気を届けたいとコメントしている。
プロジェクト名に含まれる「MIRROR OF EMPATHY REALITY」は「共感現実」と説明された。今回の展覧会では、プロジェクトが描く「ANOTHER」の世界をARインスタレーションとして初めて公開した。
表参道のビル全体をインスタレーションに
会場は看板ビル表参道の1階から3階。五十嵐LINDA渉と、ドラゴンアートのディレクター佐藤祐樹が空間演出を手がけた。3階建てのビル一棟を使い、空間全体にアートと映像技術を組み込んだ。
制作はheloが担当した。CGアーティストのYumiko Kasaharaによる立体デジタルアート、美術制作、ネオンサインなど、異なる分野の制作者が参加。美術協力にはドラゴンアートとスタジオアポロ、施設協力には看板ビル表参道が名を連ねた。
実際の建物と美術を土台に、ネオンサインを配置した。そこへCGによる立体映像とARを組み合わせ、プロジェクトの世界観を複数の表現から見せる集合型のインスタレーションだった。
STYLYによるAR演出
AR技術にはPsychic VR LabのVR/AR/MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を採用した。技術協力として同社とテクニカルアーティストのgo | haquxxが参加し、会場内でAR演出を公開した。
STYLYは、VR、AR、MRの作品を制作・公開するための基盤である。この展覧会では、建物内の空間演出と立体デジタルアートにARを加え、「近未来の渋谷」という設定を表参道の会場へ持ち込んだ。
現地展示をプロジェクトの出発点に
MIRROR MIRROR PROJECTは、アニメPVとコミカライズを展開する計画を示していた。商品や長編アニメも制作し、一つの世界観を異なる媒体へ広げていく。その最初の公開機会として選んだのが、表参道の建物を巡る5日間の期間限定展である。
五十嵐LINDA渉は、アニメに限らず、さまざまなカルチャーを通じて世界観を発表していくと説明した。表参道展は、映像作品や商品へ広げる構想を、現地で体験できる空間として先に見せた企画だった。来場には無料の事前予約が必要で、住所は東京都港区南青山5丁目10-2。各日18時から21時までの3時間に限って公開された。