富士急ハイランドに「NARUTO」VR、4K映像と動く座席で終末の谷へ
ナルトとサスケの戦いを360度映像、風、振動で体験する8人乗りVRアトラクションが木ノ葉隠れの里に開業しました。
富士急行は2021年4月21日、富士急ハイランド内の「NARUTO×BORUTO 富士 木ノ葉隠れの里」に、ライド型VRアトラクション「幻影劇場」を新設すると発表した。開業日は同月29日。『NARUTO-ナルト-』に登場する「終末の谷」でのナルトとサスケの戦いを、約3分の360度映像と動く座席で体験する内容だった。
「富士 木ノ葉隠れの里」は、『NARUTO』と続編『BORUTO』の建物や飲食店を再現したテーマエリアだ。幻影劇場は、それまで営業していた「万華鏡写真館」の区画に入った。体験の前後も同じ作品世界の中を歩ける場所に、短時間のVRライドを加えたことになる。
4K映像とMX4D座席を連動
参加者は4K解像度のVRゴーグルを装着し、8人乗りのMX4Dシートに座る。視界には上下左右へ広がる映像が映り、音楽に合わせて座席が動く。さらに風と振動を加え、映像の中で起きる高速移動や戦いを身体にも伝える構成だった。
題材は、原作でも大きな節目となる終末の谷の戦い。公式発表は、参加者が相手に幻を見せる忍術「幻術」にかかったように、ナルトとサスケの戦闘へ入り込む体験と説明している。ヘッドセットで周囲の施設を見えなくし、MX4Dシートの動きと風で、着席したまま場面内を移動する感覚を作った。
上海の「NARUTO WORLD」から日本へ
使われたVR映像は、上海の「NARUTO WORLD」で「バーチャル・イリュージョン」として上映されていた作品だ。富士急行は、当時この映像を日本で体験できるのは富士急ハイランドだけだと案内した。中国の常設施設向けに作られた映像を、日本のNARUTOテーマエリアへ移した事例でもある。
発表資料には、映像の制作会社や言語の変更点、上海版からの改修範囲は記載されていない。日本版で確認できるのは、4K対応ゴーグルとMX4Dシートを組み合わせ、風と振動を伴う8人乗りのライドとして運営したことだ。
1回800円、フリーパス利用者は500円
所要時間は約3分で、定員は8人。通常料金は1回800円、富士急ハイランドのフリーパス所持者は1回500円に設定された。利用できるのは7歳以上かつ身長100センチ以上の来場者で、年齢と身長の両方に条件があった。
富士急ハイランドは入園料を無料としていた。発表当時のフリーパスは大人6,200円、中高生5,700円。小学生は4,500円、1歳以上の幼児は2,100円だった。幻影劇場を利用する際は、フリーパス所持者にも500円の追加料金が必要だった。
飲食店も同じ日に更新
開業日の4月29日には、エリア内に焼鳥専門店「焼鳥Q」も開店した。約20センチの串を中心に、タレ味やチーズ、激辛、BBQ風の焼鳥を販売。「甘美堂」と入れ替わる形で営業を始めた。
既存店「ラーメン一楽」では、税込1,180円のトマトチーズラーメンを新たに展開した。公式SNSをフォローして注文すると、チャーシューの追加と第七班のステッカーが付くキャンペーンも5月31日まで実施。VRだけを単独で追加せず、同日にテーマエリア内の飲食も更新していた。
幻影劇場は、8人が同時に座って約3分で体験する小型ライドだ。自由に歩き回る方式は採っていない。
操作や選択に関する説明はなく、見せ場は高精細な全周映像と座席の動き、風、振動の同期に置かれている。上海で使われていた映像を活用しながら、設置場所を作品のテーマエリア内に選び、体験前後の景観や飲食まで『NARUTO』の世界が続く構成にしていた。