渋谷PARCO全館でXRアート、吹き抜けと店舗を巡る1周年企画
AR作品を館内各所へ配置し、来場者がスマートフォンで鑑賞する「SHIBUYA XR SHOWCASE」が開催されました。
パルコは2020年11月18日、渋谷PARCOの開業1周年企画として「SHIBUYA XR SHOWCASE ART MONTH」を開催すると発表した。会期は11月20日から12月20日まで。ARとVRを使った三つの展示を館内で順次展開した。
作品は、パルコ、Psychic VR Lab、ロフトワークによる共同プロジェクト「NEWVIEW」から選ばれた。制作と鑑賞には、VR・AR・MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を使用した。
5階吹き抜けに「地球まかせ」を展示
5階東側エスカレーター横の吹き抜けには、オノ夏キによる大型インスタレーション「地球まかせ」を設置した。作者は2019年のNEWVIEW AWARDSでSILVERとPARCO Prizeを受賞している。
作品が扱ったのは、コロナ禍で人との距離が広がり、自然と触れ合う機会も減った状況だ。自然の情景は鑑賞する時間によって変化する。オンライン化が進む生活の中で、身体感覚や自然との接触をどう捉えるかを主題にした。
展示は11月20日から常設。料金は無料だった。ARグラスによる鑑賞は11月23日までの4日間に限られ、会場スタッフが端末を貸し出した。来場者自身のスマートフォンでも鑑賞でき、STYLYアプリで会場のQRマーカーを読み取る方式だった。
館内十数カ所にAR作品を配置
「NEWVIEW WORKS 2020 EXHIBITION」では、2020年のNEWVIEWで制作された十数作品を渋谷PARCOの共用部へ置いた。会期は11月20日から12月20日までで、鑑賞は無料。来場者は各所のARマーカーをSTYLYアプリで読み取った。
参加作家は日本を中心に台湾からも加わった。最後の手段とEVISBEATSによる「NEW 浴 VIEW」、Ryo Takegawaの「CHIHAYABURU」などを展示。ほかにもTeom Chenの「禮崩樂壞」、watabokuの「沈 / 憶」などが含まれた。
作品は一つの展示室に集めず、館内の共用部十数カ所に配置した。来場者は買い物や館内移動の途中でQRマーカーを見つけ、自分のスマートフォンに作品を呼び出して鑑賞した。
12月12日からアワード作品展
三つ目の「NEWVIEW EXHIBITION」は12月12日から20日まで開催。2020年のXRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS」でファイナリストに選ばれた作品を中心に展示した。会場は4階東側エスカレーター横の吹き抜けだった。
同展は2018年のGALLERY X、2019年の渋谷PARCO CREATIVE STUDIOに続く開催となった。感染症対策として、一部コンテンツに予約制または入場制限を導入する可能性も告知された。対象作品と予約方法の詳細は、別の発表で案内するとしていた。
2019年から続くXR展示企画
SHIBUYA XR SHOWCASEは、渋谷PARCOが開業した2019年11月に始まった。ARを使って館内にバーチャルアートを展示する企画で、開始時にはDiscontの「World's end supernova」などを展開した。パルコによると、開業後1カ月で延べ約2万人が体験したという。
今回のART MONTHは、吹き抜けの大型作品、館内各所を巡るAR作品群、アワードのファイナリスト展で構成された。展示場所も5階の吹き抜け、館内の共用部、4階の吹き抜けに分かれ、開催時期も少しずつ異なる。
「地球まかせ」は、限られた期間だけ貸し出すARグラスと来場者自身のスマートフォンの両方に対応した。館内を巡る作品群は、各所のQRマーカーからスマートフォンで見る。アワード作品展は別の吹き抜けを使う。渋谷PARCOの1周年を一つの展示室で祝うのではなく、館内の異なる場所と端末にXR作品を散りばめた1カ月だった。