Merlinがドイツに「PEPPA PIG Park」、約3000万ユーロで幼児向け5ライドを整備
Merlinがドイツ・ギュンツブルクで開業した、幼児と家族向けPEPPA PIG Parkの投資規模、施設構成、運用設計を追う。
Merlin Entertainmentsは2024年5月17日、ドイツ南部バイエルン州ギュンツブルクで「PEPPA PIG Park」の開業式を開いた。一般客を迎えたのは5月19日。LEGOLAND Deutschland Resortの隣接地に新設した1.6ヘクタールの単独パークで、就学前の子どもとその家族を主対象にする。Merlinの発表による投資額は約3,000万ユーロで、ヨーロッパ本土では初のPEPPA PIG単独テーマパークとなった。
開業式にはMerlinのCEO、Scott O'Neilが出席した。Hasbroで体験事業を担当したMatt Proulxと、パークのマネージング・ディレクターを務めるManuela Stoneも参加している。Hasbroが保有するテレビアニメIPを、Merlinが施設として開発・運営する事業だ。
2024年はPEPPA PIGブランドの20周年だった。Merlinによる導入は、今回が10件目。単独テーマパークのほか、屋内型施設「PEPPA PIG World of Play」と、既存パーク内のテーマエリアも件数に含まれる。
5つのライドと7つの遊び場でつくる「最初のテーマパーク」
園内には五つのライドと七つのテーマ遊び場がある。子ども向けショーとシネマを用意し、キャラクターとのグリーティングや飲食も提供する。Merlinは五つのライドをすべてアクセシブルな施設として整備した。
ライドは次の五つだ。
- Daddy Pig's Roller Coaster
- Peppa Pig's Balloon Ride
- Grampy Rabbit's Dinosaur Adventure
- Grandad Dog's Pirate Boat Ride
- Mr. Bull's High Striker
Daddy Pig's Roller Coasterでは、Daddy Pigの赤い車を模した車両に乗る。乗車前に家の中を通るなど、番組中の場所や人物を園内の動線へ取り入れている。
年齢・身長の条件も、低年齢層を受け入れるための具体的な設計になっている。現行の公式案内では、Daddy Pig's Roller Coasterは保護者同伴で3歳かつ95cm以上、単独乗車は6歳かつ120cm以上。Grampy Rabbit's Dinosaur Adventureは同伴なら2歳かつ86cm以上、単独なら5歳かつ120cm以上とする。一方、Peppa Pig's Balloon RideとGrandad Dog's Pirate Boat Rideは保護者同伴であれば身長・年齢の制限がない。条件は身長だけでなく年齢も同時に満たす必要があり、保護者が一緒に乗ることを前提に、初めてのライド体験を組み立てている。
遊びの核には、世界初と発表されたLEGO DUPLO PEPPA PIG Play Zoneを置いた。大きな組み立てテーブルで、アニメに出てくる場面を再現したり、家族で物語をつくったりできる。現在の公式案内でも、対象をおおむね2〜5歳とし、短い移動距離、日よけ、十分な座席を家族向けの特徴として掲げる。ライドの待機・乗車だけに滞在を寄せず、遊び、食事、ショー、休憩へ行き来できる構成である。
LEGOLAND隣接という立地が担う役割
パークはLEGOLAND Deutschland Resortのすぐ隣にあり、宿泊商品では隣接するLEGOLAND Holiday Villageも案内されている。PEPPA PIG Park単体の入場に加え、近接する既存リゾートの宿泊・移動の選択肢とつながる配置だ。MerlinはFloridaのPEPPA PIG Theme Parkに続く単独パークとしてドイツを開業し、当時は米国テキサス州ダラスでも次の拠点を同年内に開く予定を示していた。IPを使った施設を一つの形式に限定せず、都市型の屋内施設からテーマパークまで展開する同社の方針が、この小規模パークにも表れている。
LEGOLANDとは別チケットの単独パーク
PEPPA PIG ParkはLEGOLAND Deutschland Resortの隣にあるが、独立したテーマパークである。公式サイトでは、それぞれの入場券を案内している。LEGOLAND Holiday Villageの宿泊者向けには、両施設を組み合わせる商品も用意された。
園内の主対象はおおむね2〜5歳で、ライドごとに年齢・身長・同伴条件が異なる。保護者同伴なら制限なしで乗れる施設もあれば、3歳かつ95センチメートル以上を求めるコースターもある。訪問前に子どもごとの利用条件を確認する必要がある。