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施設公開:

Sentosa Sensoryscapeが開業、350メートルの動線に6庭園と夜間ARを導入

セントーサ島を南北に結ぶ350mの歩行空間が開業。6つの庭園と、夜に光・音・ARを重ねる無料体験を導入しました。

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緑色の格子状建築「Scented Sphere」と、その前を歩く来場者
写真:Sentosa Development Corporation/公式発表より(報道引用)

Sentosa Development Corporation(SDC)は2024年3月11日、「Sentosa Sensoryscape」をソフトオープンした。場所はシンガポールのセントーサ島。一般公開は同月14日に始まった。

北側のResorts World Sentosaと南側のビーチを結ぶ歩行空間で、全長は350m、面積は3万平方メートル。「ridge-to-reef(丘から海へ)」を掲げ、島の尾根から海岸までをつなぐ。Sentosa-Brani Master Planで最初に完成した主要施設でもある。

従来なら目的地へ向かうための通路になりがちな区間に、滞在と回遊の理由を組み込んだ点がこの施設の要点だ。SDCはこの緑のコネクターを、通行能力を広げながら島を探索する体験も提供する空間として開発した。日中は景観と植栽を楽しむパブリックスペース、夜はデジタル演出の会場へと役割を切り替える。入場料を取らない施設として、島内の有料アトラクション、飲食、ビーチの間に置かれている。

六つの庭園に、感覚ごとの仕掛けを配する

Sensoryscapeは六つの「sensory gardens」で構成する。

  • Lookout Loop
  • Tactile Trellis
  • Scented Sphere
  • Symphony Streams
  • Palate Playground
  • Glow Garden

視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚に加え、「想像力」を第六の感覚として掲げる。Tactile Trellisでは手触りの異なる植物、Scented Sphereでは香りのある植物を扱う。Symphony Streamsには水音と海風が入り、Palate Playgroundにはハーブや香辛料などの食用植物を植えた。島内で再生したTembusu(テムブス)材の丸太ベンチも置かれている。

建築・ランドスケープの設計はSerie + Multiplyが担った。三つのダイアグリッド構造が庭園を縁取り、籠を思わせる編み込み状の覆いが、周囲の植栽や眺望を遮断せずに滞在の輪郭をつくる。リリースで建築チームは、構造の軽さと材料使用量を抑えることにより、自然、光、視界が内部へ通るよう調整したとしている。緑地を増やすだけではなく、通り抜ける速度を落とせる建築的な節点を連続させた構成である。

夜は投影とARで動線を再起動する

日没後は「ImagiNite」が始まる。開業時は毎晩19時50分から実施し、自然を題材にした音とプロジェクションマッピングを展開した。床面投影を含むデジタルライトアートは七つある。

Lookout Loopでは空へ伸びる光線を見せる。Symphony Streamsの題材は水中世界、Palate Playgroundでは動植物の食物網を床面に投影した。来場者は歩きながら各演出をたどる。

ARは専用のImagiNiteモバイルアプリで体験する設計だった。開業リリースでは、Scented SphereとSymphony Streamsで現実の空間に仮想の生き物や花を重ねる内容を案内している。プロジェクトマネージャーのKeigo Miki氏(1-10, Inc.)は、光の投影を来場者が遊べるキャンバスとし、ARが物理空間とは別の想像上の層を加える役割を担うと説明した。SDCはSamsung Electronics Singaporeとの協業も発表し、来場者の撮影体験を高める施策を予定していた。

開業後の公式案内では、Sensoryscape自体は毎日24時間利用できる。ImagiNiteの実施時間は19時30分から21時15分まで。開業時の案内から時間が変わっており、来訪日の実施時間とアプリの対応状況は公式サイトに掲載される。

24時間通行でき、夜間演出は時間制

Sensoryscapeの通路と庭園は無料で、毎日24時間利用できる。夜間演出ImagiNiteには実施時間があり、現在の公式案内は19時30分から21時15分までとしている。開業時の19時50分開始から変更されたため、訪問日の案内を確認する必要がある。

AR体験には専用アプリと対応端末が必要だ。一方、投影や音、水景、植栽はアプリを使わなくても現地で見られる。歩行空間として常時開放する部分と、決まった時間に実施するデジタル演出を重ねた施設である。