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テクノロジー公開:

VR都市「SERENITY KINGDOM」、ゲーム施設を備えて公開へ

株式会社SERENITYが、アミューズメント施設やスポーツ中継を計画するVRスマートシティを発表した。

REVIEWED
VRスマートシティSERENITY KINGDOMの街並み
画像:XR Entertainment提供(公式発表より)

株式会社SERENITYは2020年6月22日、VR上のスマートシティ「SERENITY KINGDOM」を同月25日に世界向けに公開すると発表した。同社が開発と運営を担う仮想都市で、発表時点ではアミューズメントビルを建設中としていた。ゲームに加え、将来はeスポーツやスポーツ中継も提供する計画だった。

従来の記事では運営会社を「XR Entertainment」と記載していたが、一次情報にその社名はない。発表主体は株式会社SERENITYであり、会社情報には東京都千代田区丸の内の所在地が記されている。運営会社名を一次情報に合わせて訂正した。

仮想の土地へ企業を誘致

SERENITYは、VR内に一つのゲームを置くのではなく、土地を開発して複数の企業やサービスを受け入れる構想を掲げた。発表資料では、仮想都市の中にアミューズメントビルを建設し、自宅からゲームを楽しめるようにすると説明している。

同社は現実の都市開発を例に挙げ、インフラや鉄道、商業施設が整うと人口が増え、土地の価値も上がるという考えをVRへ当てはめた。ただし、SERENITY KINGDOM内の土地を誰が、どの条件で取得できたのかは記されていない。土地の価格、契約期間、出店料、決済方法も発表資料からは確認できない。

公開時点で実装済みと明記されたのは、建設中のアミューズメントビルに関する説明までだった。従来の記事にあった観光・買い物・交流の機能や、店舗とイベント会場は今回の一次情報に記載がない。実装を裏付けられないため、これらを公開時の機能として扱う記述は削除した。

韓国企業とのMOUでスポーツ配信を計画

SERENITYは2020年5月、韓国のスポーツブッキング事業者SpovilleとMOUを締結したと説明した。この提携を通じて、eスポーツやスポーツのリアルタイム配信をSERENITY KINGDOM内で楽しめるようにする計画を示している。

ここで使われている表現は、将来提供するという予定であり、6月25日の公開時点で視聴できると断定したものではない。配信する競技、開始日、視聴料金、対応地域、映像の品質は公表されていなかった。権利処理や配信パートナーの役割も、発表資料だけでは分からない。

マルシェとジムも今後の計画

同社は「DEFS」という名称で、Detox / Exercise / Food / Sleepの四つを扱う生活関連サービスも提案した。その具体例として、無農薬野菜や豚肉を扱う「SERENITY MARCHE」と、身体を動かす「Corporate Gym」を立ち上げる予定としていた。

これらも公開日に利用できる機能として発表されたものではない。「今後提供していく予定」「立ち上げる」という段階であり、開業済みの施設とは分けて読む必要がある。商品の販売方法やジムの運動内容、VR機器との連動方法は示されていなかった。

何でアクセスするのかは発表資料に記載なし

発表にはユーザー登録ページが掲載され、日本語、英語、韓国語、中国語の問い合わせ窓口が用意された。世界向けの公開を掲げていたことは確認できる。一方、対応するVRヘッドセットは記載されていない。パソコンやスマートフォンから利用できるかも不明だ。推奨通信環境と利用料金も示されなかった。

アバターの作成方法や移動操作、同時接続人数も不明だ。公式発表にはVR都市の外観を示す映像が掲載されたが、公開初日に利用できる区域やサービスを網羅した仕様書ではない。登録者数、利用者数、提携企業数についても数値は示されていなかった。

SERENITY KINGDOMは、仮想の街を企業誘致とサービス提供の土台にする構想として発表された。ただし、公開時に使える機能と、その後に追加する計画が同じ資料で説明されている。2020年6月時点では、6月25日の公開を予定していた。アミューズメントビルは建設中で、SpovilleとはMOUを締結済みだった。生活関連サービスは今後の計画として示されている。