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ニュース公開:

Smithsonianの宇宙没入展、ブリュッセルで9月24日開幕

FeverとSmithsonian Astrophysical Observatoryが、実際の天文観測データをもとに宇宙を歩いて巡る没入型展覧会をブリュッセルで開く。

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Smithsonian Les Mystères du Cosmosの公式キービジュアル
画像:Fever公式ニュースルームより(報道利用)

Feverは2026年9月3日、Smithsonian Astrophysical Observatory(SAO)と開発した没入型展覧会「Smithsonian Les mystères du cosmos」を、ベルギー・ブリュッセルで9月24日に開幕すると発表した。会場は複合施設Tour & TaxisのShed 4 bis。来場者は3D映像で構成した空間を歩きながら、宇宙の歴史と天文学の成果をたどる。

体験時間は約40分で、推奨年齢は10歳以上。料金は一般15.20ユーロ、割引対象者12.80ユーロからとなる。チケットは9月10日からFeverのウェブサイトとアプリで販売する。

実際の観測データを歩ける空間へ変換

展示では、Hubble宇宙望遠鏡、James Webb宇宙望遠鏡、Chandra X線観測衛星などの観測成果を使う。来場者は数千の銀河の表現に囲まれ、天の川銀河を通過し、太陽の活動を間近で見る。極端な環境を持つ系外惑星、寿命を迎える恒星、超大質量ブラックホールの周辺も巡る構成だ。

内容はビッグバンから天の川銀河、太陽系の形成までを扱う。科学データを映像の装飾として使うだけでなく、地球上では捉えにくい天体の規模や多様性を身体移動と結びつけて伝える。

展示の監修に関わったSAOは1890年設立の研究機関で、Center for Astrophysicsを構成する。Chandra X線観測衛星の運用にも携わり、小惑星の観測情報を集約するMinor Planet Centerも管理している。体験で使う映像は、こうした観測機関の研究成果を一般の来場者へ伝えるために再構成したものだ。

作品は第83回ベネチア国際映画祭のVenice Immersive部門にも選出された。映画祭での展示と都市型の有料興行では、鑑賞環境や来場者層が異なる。ブリュッセル展では約40分の回遊体験として提供し、チケット販売や入場案内をFeverの仕組みで担う。

字幕や視覚説明、低刺激の日程を用意

開発にはSmithsonian Office of Visitor Accessibilityも参加した。字幕、視覚的な説明、車椅子利用者向けの鑑賞場所、聴覚支援機器を用意し、介助者は無料とする。刺激を抑えた日程も毎月設けるという。

Smithsonian内の専門部署が開発段階からアクセシビリティ設計に関わった。スタッフも多様な来場者への対応について研修を受け、会場自体も車椅子で利用できるとしている。

同展はFever、SAOのほか、Virtual Worlds、ベルギーのTempora、Exhibition Hubなどが参画する巡回型企画で、ブリュッセル展はワシントンD.C.での世界初演に続く展開となる。運営側はブリュッセルでの終了日と想定来場者数を公表していない。

Virtual Worldsはフリーローム型の没入体験を手掛け、Temporaは博物館や文化展示の設計・制作・運営を担う。Exhibition Hubは没入型展覧会の制作と配給を行っている。一つの組織だけで制作するのではなく、研究、体験設計、会場運営、販売を分担して都市間で展開する体制だ。