← INDEX

テクノロジー公開:

SUPER NINTENDO WORLDがUSJに開業、腕時計型端末でエリア全体をゲーム化

Mario KartのARライド、Power-Up Band、コインや鍵を集める遊びを一つのテーマエリアに組み込んだ。

REVIEWED
Universal Studios Japanの公式ビジュアル
画像:合同会社ユー・エス・ジェイ公式サイトより(報道引用)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2021年3月8日、「SUPER NINTENDO WORLD」を同月18日に開業すると発表した。当初予定していた2月4日から延期しての開業で、当面は整理券によってエリア内の人数を管理した。

任天堂を題材にしたテーマエリアとして世界初で、構想から開業まで6年以上をかけた。USJでは初の多層式エリアとなり、入口の土管を抜けるとピーチ城、クッパ城、ゲーム内の地形が立体的に重なる。

ライドの外でもコインと鍵を集める

有料の腕時計型端末「Power-Up Band」を専用アプリと連携すると、エリア内のハテナブロックをたたいてコインとデジタルスタンプを集められる。獲得数はスマートフォンで確認でき、同行者や同じ時間に遊ぶ来場者とのランキングにも反映された。

五つある「キーチャレンジ」のうち三つを達成して鍵を集めると、「クッパJr. ファイナルバトル」へ進める。エリアを歩き、空いている課題を探す行動そのものをゲームにしたため、遊びはライドの予約時刻以外にも続く。

遊びの記録はバンドにひも付き、ライドを降りても続く。園路、造形物、待ち時間までゲームの場所として使い、エリア全体へ目的を分散した。

Mario KartをARライドへ

「マリオカート ~クッパの挑戦状~」では、車両の動き、立体セット、プロジェクションマッピング、AR映像を組み合わせる。来場者は車両に固定されたハンドルを操作し、帽子型のヘッドバンドへARゴーグルを装着。視線の方向に現れる敵へ甲羅を発射し、チームでクッパに挑む。

ARは現実のコースを隠さず、セット上にキャラクターやアイテムを重ねる。車両の位置と来場者の視線に合わせて表示を調整し、同じ車両に乗る人でも狙う相手と得点が変わる。ゲームの競争要素を、固定されたテーマパークライドへ加えた。

同エリアには家族向けライド「ヨッシー・アドベンチャー」、シェフ・キノピオが迎えるレストラン、限定商品を扱う店舗も設置された。ゲーム画面で使われてきた土管、ブロック、城を立体化し、歩行、食事、買い物を含む滞在全体へ広げた施設である。

Power-Up Bandがなくてもエリアと通常のライドは利用できるが、コイン収集やキーチャレンジの一部には必要となる。追加端末を購入した人だけが記録を継続できるため、物理的なエリアの入場とゲーム参加の深さを分けた料金構造でもある。

2021年3月8日は開業日の再発表で、実際のグランドオープンは3月18日。発表日と開業日を区別しながら、延期を経てどのような運営条件で開始したかを記録する必要がある。

開業当日は午前7時20分ごろから宮本茂氏、USJ社長CEOのJ.L.ボニエ、キャラクター、クルーが参加する式典を実施し、7時40分に一般客が入場した。発表資料によれば、今後はハリウッド、オーランド、シンガポールのUniversal施設にも同テーマエリアを展開する計画だった。大阪での開業は、その世界展開に先立つ最初の実装となった。