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teamLab Borderlessに巨大な花と蝶の新作、季節で変わる館内を更新

10万本まで増える花と、来場者の動きで生まれ消える蝶を描く二作品が、お台場の常設館に加わりました。

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teamLab Borderlessで巨大な花の映像を見る来場者
画像:teamLab提供(公式発表より)

teamLabは2020年8月6日、東京・お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」に二つの作品を追加したと発表した。巨大な花の一生を描く「増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year」と、数万匹の蝶に包まれる「境界のない群蝶、超越する空間」だ。

同館は2018年にパレットタウンで開業した、延べ1万平方メートルの常設ミュージアム。館内図に沿って順路を進む形式を採らず、来場者が複雑な空間を歩きながら作品を探す構成だった。作品も一つの部屋に留まらず、隣の空間へ移動したり、別の作品と影響し合ったりする。

10万本まで増えた花が一斉に散る

「増殖する無量の生命」では、巨大な花が1本ずつ生まれ、約10万本まで増えていく。増えすぎると、花は一斉に散って朽ちる。来場者が花に触れた場合も、花は折れ曲がるように倒れ、散った場所から新しい花が生まれる。

花の種類は現実の季節に合わせて変わる。8月に描かれたのは、ひまわり、朝顔、藤だった。「Walk, Walk, Walk」の肖像群が近づくと花が咲きやすくなり、増えた花がほかの作品を覆い隠すこともある。来場者の接触だけで反応を完結させず、館内を移動する別作品の動きも描画に取り込んでいた。

映像はコンピュータープログラムがリアルタイムに描く。録画済みの映像を繰り返し再生する方式ではないため、花の状態は来場者とほかの作品の影響で変わり続ける。その瞬間に現れた景色と同じ状態は、二度と現れないとteamLabは説明している。

数万匹の蝶が作品の境界を越えて飛ぶ

「境界のない群蝶、超越する空間」は、立体的に見える数万匹の蝶が壁と床を覆い、鑑賞者を囲む作品だ。空間の入口付近にある中央の位置から鑑賞するよう案内されていた。

蝶は、この部屋だけで生まれる演出ではない。「バタフライハウス」にある「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」で来場者の身体から生まれ、ほかの作品の中を飛びながら「くぼみにある宇宙」へ入ってくる。その群れが到着すると作品が始まり、別の作品が入ると蝶は部屋から出ていく。

花の作品と同様に、蝶もリアルタイムで描画される。壁面と床面の境目が視覚的に分かりにくくなり、来場者の周囲へ空間が続いて見える構成だった。

稲穂、朝顔、ランプも夏の姿へ

新作の公開と同時に、既存作品も夏の内容へ切り替わった。「地形の記憶」では棚田の稲が大きく育ち、ホタルなどが現れる。人が歩くと空気の流れが変わり、その流れに合わせて稲や花びらが動く仕組みだった。

「積層された空間に咲く花々」には朝顔が登場。「呼応するランプの森」では、8月から9月にかけて「ワンストローク、Metropolis」を公開した。来場者がランプの近くで立ち止まると光と音が起こり、近くのランプへ順番に伝わる。

館内の「EN TEA HOUSE」では、茶の表面にひまわりやゆりが咲く演出を用意した。茶碗を持ち上げると花が散り、茶を飲み干すと映像も消える。公式チケットサイトでは、この茶を入館前に予約できるサービスも始めていた。

2020年当時の入館料は大人3200円

発表時点の所在地は、東京都江東区青海のパレットタウン。入館料は高校生以上が3200円、中学生以下が1000円で、3歳以下は無料だった。開館時間と休館日は時期によって変わるとしていた。

今回の発表は、新作2点だけを独立して置く更新ではなかった。花や昆虫の季節変化、来場者の動き、別の作品から入ってくる映像を組み合わせ、館内全体を一つの変化する空間として見せている。更新後の入館者数や再訪率は公表されていない。