東京ドームシティが常設MRシューティング、7分の自由歩行型体験を開業
東京ドームシティに開業したMR自由歩行型シューティングは、7分・最大8人・1,200円の設計で安全と回転率を両立した。
東京ドームは2024年11月1日、東京ドームシティ アトラクションズ(東京都文京区)に、自由歩行型シューティング「XRミッション バトルワールド2045」を開業した。ヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 3」を着け、現実のプレイエリアを歩きながら、空間に重なるAIロボットを撃つMR(複合現実)の常設アトラクションである。東京ドームが企画、ゲーム開発、監修まで手がけ、日本XRセンターと共同開発した完全オリジナルコンテンツだ。
開業時の料金は1,200円(税込)で、ワンデーパスポートでも利用できた。ゲーム本編は約7分。定員は計8人で、2つのプレイエリアに各最大4人が入る。利用対象は10歳以上で、10〜12歳は保護者の同意と同行が必要、身長制限はなかった。チームと個人のスコア、順位が表示されるため、協力して敵を倒す遊びと、仲間内で成績を競う遊びを一回の体験に収めている。設定は2045年。AIが人類を上回り世界を支配したなか、参加者は「タイムガーディアンズ」として反乱の首謀者「アノーマリー」に挑む。
手狭な区画をフリーローム会場に転換
企画が動き出したのは2023年秋ごろ。東京ドームシティ内に、改装が必要な比較的手狭な区画が生じたことがきっかけだった。東京ドームと日本XRセンターから約5人ずつ、計約10人が開発に参加。Meta Quest 3のMR機能を使い、自由に歩けるゲームを、遊園地のパスポートでも利用できる価格で提供する方針を決めた。日本XRセンターは開業前のリリースで、「常設のウォークスルー型マルチプレイヤーシューティングとして世界初」と説明している。
初めてMR機器を使う来場者へ短時間でルールを伝えるため、待機中の映像に操作と装備の説明を組み込んだ。プレイ中に参加者同士が規定距離より近づくと、デバイスから警告音が鳴る。終了後はチームと個人のスコアを表示し、その場で結果を比べられる。
現場スタッフは配置ごとの作業を実演し、所要時間を秒単位で測って人員と動線を調整したという。技術、事業、アトラクション運営の担当者が開発に参加した。試作は2024年8月、シンガポール開催のAWE Asia 2024で「Auggie Awards」のBest in Show, VRを受賞している。公式発表によると、ゲームの世界観と3D技術が評価された。
外部施設への導入も計画
東京ドームは自社主導で権利を管理し、外部施設へ導入できるパッケージにする構想を持っていた。東京ドームシティで、来場者への説明、機器の装着、安全管理、退出までの手順を検証する。開発チームは今後コンテンツを増やし、遊園地やテーマパークのほか、商業施設やホテルにも導入する方針を示している。
7分のゲームを2区画で運営
ゲーム本編は約7分で、最大4人が入る区画を2つ設けている。待機中に操作方法を映像で伝え、ゲーム内の警告音で接触を防ぐ。プレイ後はスコアを確認して退出する。外部施設への導入構想には、ゲームデータに加え、この一連の運営手順も含まれる。