東京タワーバンジーVR、週末運営で累計2万人が体験
東京タワーから飛び降りる感覚を再現したVRアトラクションが、累計体験者2万人を超えました。
ロジリシティは2023年9月1日、「東京タワーバンジーVR」の累計体験者が2万人を超えたと発表した。2021年4月から土日・祝日を中心に運営。東京タワーのトップデッキから飛び降りるという、現実には提供できない体験を約4分のVRアトラクションにした。
250メートルの屋根からジャンプ台へ
参加者がヘッドセットを装着すると、高さ250メートルのトップデッキ展望台の屋根に立つ。東京の街並みを再現した360度の3DCGを見ながら、タワーの外側へ延びる鉄骨の道を進み、ジャンプ台へ向かう。
落下の瞬間だけを再生するのではなく、足場の狭い道を端まで歩く時間を設けた。オペレーターの掛け声を合図に落下し、その後はゴムで上へ引き戻される動きも体験する。風の演出も加え、視覚以外から落下感を補った。
VR内では天候にかかわらず富士山が見え、東京タワーのアンテナを近くから眺められる。2回目の参加者には景色の見どころを案内したり、VR空間に関するクイズを出したりする場合もあった。
体験者と見学者を分けない運営
体験は基本的に1人ずつ行う。家族や友人は待っている間、参加者の反応を写真や動画で撮影できた。スタッフが映り込んでもよいと明示し、撮影角度の案内も行った。ヘッドセット内の映像だけで完結せず、外から見た反応も同行者の体験に含める運営だった。
主要部分は言葉をほとんど使わずに進むため、訪日旅行者も参加していたと運営側は説明している。ただし、国籍別の人数や再体験率は発表されていない。累計2万人という実績と、特定の演出が集客へ与えた効果は分けて見る必要がある。
9月から通常料金を改定
2023年9月1日から、通常料金は大人1400円、高校生1200円、小中学生900円となった。これとは別に東京タワーのメインデッキ入場料が必要。開催時間は土日・祝日の午前10時から午後6時までで、場所は高さ150メートルのメインデッキ内だった。
参加条件は7歳以上、身長190センチ以下、体重100キロ以下。体験を怖いと感じ、ジャンプ前に中止する参加者もいた。運営スタッフは続行を強制せず、中止を選んだ人にも声を掛けて対応していた。
前売り券と家族向けプラン
メインデッキ入場とVRをまとめたセット券は、大人2200円、高校生1800円、小中学生1200円で、各通常料金より400円安く設定された。当日でもオンライン購入できたが、事前決済後の払い戻しはできなかった。
時間指定の単品前売りは、大人1100円、高校生900円、小中学生600円。家族向け4回分は3000円で、同一家族に限って利用できた。単品前売りにはメインデッキの入場券が含まれず、体験前日の午後11時59分までの購入が必要だった。
東京タワーバンジーVRは、実際のバンジー設備を設ける代わりに、展望施設という場所の記憶とCG、風、スタッフの掛け声を組み合わせた。週末中心の小規模運営を2年以上続け、累計2万人に到達した常設型VRの事例である。