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テクノロジー公開:

プレトリア大学、学校向けVR STEMプログラムを開始 聴覚障害のある児童・生徒も体験

プレトリア大学Sci-Enzaが始めた学校向けVR STEMプログラムについて、授業内容、連携先、今後の訪問校を紹介する。

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南アフリカの学校で学習者がVRを使い、再生可能エネルギーと海洋生物を学ぶ場面を表現した編集部制作イメージ
画像:LBE Magazine編集部(AI生成イメージ)

南アフリカのプレトリア大学(UP)は2026年8月25日、VRを使った学校向けのSTEMプログラムを発表した。大学の科学センター「Sci-Enza」が、プレトリア市内と周辺地域の学校へ機材を運ぶ。最初に紹介された訪問先は、聴覚障害のある児童・生徒が通うTransOranje School for the Deafだった。

Sci-Enzaは、200点を超える体験型展示を備えた科学センターだ。学校向けのワークショップに加え、ロボティクスやコーディングの講座も提供する。移動式プラネタリウムを学校へ運んだ実績もある。今回のVR体験も、同センターの継続的なプログラムに加える。

太陽光発電からサメの水中環境まで

TransOranje校では、学習者がVRヘッドセットで太陽光発電、水力発電、風力タービンを探索した。発電所を仮想的に訪れ、エネルギーが集められ、電気へ変換され、家庭に届くまでの工程と設備の動きを見る内容である。物理的な発電所を訪問することが難しい場合にも、設備の内部や運用の流れを題材にできる。あわせてサメのいる水中環境にも入るコンテンツを用い、教科に関係する学習と好奇心を引き出す体験を組み合わせた。

Sci-Enzaのマネージャー、Puleng Tsie氏は、教科書で読むだけでは分かりにくい環境に入り、操作できることがVRの利点だと説明する。題材として宇宙や工学、生物学を挙げた。セッション中には、見た内容を授業で学んだ概念と結び付けて話し合う時間も設けたという。

TransOranje校で教師が挙げた活用法

TransOranje校で小学4〜6年に当たる学年を担当するLehlohonolo Mmanape氏は、視覚的な情報が授業の助けになると語った。教室で見せにくい題材として、小学4年のカリキュラムに含まれる人の耳を挙げている。同校では、児童・生徒から自身の聴覚や耳の内部について質問が出るという。外耳などの構造を立体的に見せられれば、説明に役立つとの考えだ。

同氏は一方で、見聞きした体験を筆記試験での解答へどうつなげるかを教師が考える必要があるとも指摘した。VRだけで授業を完結させるのではなく、学習者のニーズに合わせて既存のカリキュラムを補う使い方を求めている。

TransOranje校のThabo Magkaboさんにとって、VRは初めての体験だった。ゲームのようにエネルギーの仕組みを確かめられ、聴覚障害のある子どもも参加できたことへの感想を大学の取材に寄せている。

資金提供と学校ネットワークによる拡大

プログラムはAlbert Wessels Trustの資金提供を受けている。資金調達は、UPのDepartment of Institutional Advancementを通じて行われた。Sci-Enzaは、基礎教育省Tshwane South Districtの理科・技術担当者と連携して学校を訪問する。大学は今後の訪問先として次の10校を挙げた。

  • Curro Academy Mamelodi
  • LS Bakenkop
  • Andrew Anthony
  • Burgher Right Primary School
  • Paratus Primary School
  • Sunnyside Primary School
  • Centurion Primary School
  • Matseke Primary School
  • Emasangweni Primary School
  • Wespark Primary School

TransOranjeでの訪問は、予定される複数の学校訪問の一つだ。Sci-Enzaは今後、技術に触れる機会が少ない地域へ活動を広げるため、追加の支援も募る。