← INDEX

テクノロジー公開:

フォレストデジタル、白金に2種の没入空間を備えたショールーム

フォレストデジタルが白金に「URALAA」の体験拠点を開設。四畳半型と公園型の常設空間を法人向けに公開する。

REVIEWED
森の映像に囲まれたURALAA parkと、雪原の映像を映すURALAA yojo-han
画像:フォレストデジタル株式会社 公式発表より(報道引用)

フォレストデジタル株式会社は2025年6月12日、没入型空間「URALAA(ウララ)」のショールーム「uralaa shirokane」を東京都港区白金に開設すると発表した。場所は同社の白金オフィス(港区白金1-25-25 アパルトマン白金1階)。

東京メトロ南北線・都営三田線の白金高輪駅3番出口から徒歩4分と案内されている。北海道十勝・浦幌町を拠点とする同社が、都市部で導入検討者に実機を見せる常設拠点を設けた。

展示するのは、性格の異なる二つの空間だ。初公開の「uralaa yojo-han(ウララ・四畳半)」は、四畳半程度の狭小空間での利用を想定する。「私1人、もしくは大切な人2〜3人」と共有するプライベートな設計で、壁面などに投影した自然やスポーツ、祭りなどの映像に包まれる体験を掲げる。限られた面積で、個人利用から少人数の共体験までを扱う提案である。

もう一方の「uralaa park(ウララ・パーク)」は、複数人で過ごす開放的な空間として常設する。森の映像や音楽に加え、スポーツ、音楽、地域イベントのイマーシブ・ライブに対応するとしている。発表では、離れた場所の景色や出来事を都市へ届ける用途を例示した。両形式を同じ場所で体験できるため、導入側は必要な面積だけでなく、少人数向けか、来訪者が集まる場向けかという使い分けを実機で確認できる。

URALAAは、ヘッドマウントディスプレイを使わずに映像・音響で空間を演出するサービスとして同社が展開する。2025年6月時点の発表では、クラウドベースの空間VR技術を用い、常時1,200以上のコンテンツを配信すると説明した。また、複数空間へ正面・左右・天井・後方の5面をつないだ映像を同時配信する「イマーシブ・ライブ」を、同社調べで世界初のサービスとした。この「世界初」は第三者認証ではなく同社の調査に基づく表現である。

同社は2019年11月に設立され、本社を北海道十勝郡浦幌町に置く。発表では、URALAAを医療・福祉・教育・観光・地域連携などで展開していると説明した。2025年大阪・関西万博では大阪ヘルスケアパビリオンの休憩スペースへの半年間の常設を予定しており、白金は都市部でこうした活用例を紹介する拠点にもなる。なお、技術の特許取得についても同社が2023年取得と発表している。

今回の発表で標準的な導入価格、施工期間、必要な設備条件は示されていない。導入検討の予約は企業・団体向けに受け付け、個人は今後実施するイベントへの応募を通じて体験できるとしていた。6月26日には、10時から11時30分まで(受付は9時45分開始)、代表取締役CEOの辻木勇二氏が説明するメディア向け体験会・戦略発表会を同所で予定した。内容は2空間の体験、同社の戦略発表、白金プロジェクトの先行発表で、浦幌町長の井上亨氏も登壇予定としていた。取材・撮影の対象には、uralaa yojo-hanとuralaa parkが含まれると案内した。

二つの広さを導入前に比べる

壁面映像の迫力は、写真や仕様書だけでは把握しにくい。小空間型では近い距離から見た映像のつながり方、複数人向けでは立ち位置による見え方や音の届き方が変わる。二つの形式を同じ拠点で比べられる白金のショールームは、導入候補の場所や利用人数に合う構成を実機で確かめる場になる。

導入後の運営には、映像の更新頻度、機器の保守、ライブ配信に使う回線なども関わる。標準価格や施工期間、必要設備は今回の発表に含まれていなかった。ショールームでどこまで相談できるのかは、導入を検討する企業や団体が確認すべき項目として残る。