角川武蔵野ミュージアムで体験型ゴッホ展、360度映像で画家の視点を描く
巨大映像空間を使うデジタル劇場の第2弾として、ゴッホの作品と内面を映像・音楽でたどる展覧会が開催されました。
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角川文化振興財団は2022年5月24日、体験型展覧会「ファン・ゴッホ―僕には世界がこう見える―」を6月18日から角川武蔵野ミュージアムで開催すると発表した。同館のグランドギャラリーを使う360度体感型デジタル劇場の第2弾である。
作品と手紙からゴッホの見た世界を描く
会場では絵画を壁面へ大きく投影し、光と影、色、音楽を連動させる。代表作を順番に並べるだけでなく、ゴッホの言葉や人生を手がかりに、感情の変化と制作時期を映像の流れへ組み込んだ。
来場者は固定された椅子からスクリーンを見るのではなく、広い空間で立つ位置を選べる。近くで筆触の細部を見たり、離れて複数面の構成を眺めたりと、同じ上映でも視点を変えられる。
ミュージアム内の常設設備を生かす
専用の巨大映像空間を持つことで、同館は題材を変えながらデジタル劇場を継続できる。毎回設備を新設せず、上映作品と空間演出を更新して再来館の理由を作る方式だ。
編集部の見方
映像型の美術展が増えるなか、会場側の強みは作品名だけでなく上映環境に現れる。角川武蔵野ミュージアムは巨大空間を継続利用し、シリーズとして認知を積み上げた。常設設備と期間限定コンテンツを分ける運営は、没入型施設の更新モデルとして参考になる。