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角川武蔵野ミュージアムで体験型ゴッホ展、360度映像で画家の視点を描く

1,100平方メートル超の壁と床を34台のプロジェクターで覆い、ゴッホの作品と生涯を映像・音楽でたどる展覧会が開催されました。

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角川武蔵野ミュージアムの体験型ゴッホ展メインビジュアル
画像:KADOKAWA提供、公式発表より(報道引用)

角川文化振興財団は2022年5月24日、展覧会「ファン・ゴッホ―僕には世界がこう見える―」を角川武蔵野ミュージアムで開催すると発表した。会期は同年6月18日から11月27日まで。1階グランドギャラリーの壁面と床面へ映像を投影する「360度体感型デジタル劇場」の第2弾だった。

1,100平方メートル超を34台で覆う

会場面積は1,100平方メートル超。34台の高輝度プロジェクターを使い、すべての壁と床を連続した映像で包んだ。来場者は会場内を自由に歩き、立ち止まったり、設置されたハンモックに揺られたりしながら鑑賞する。ヘッドセットを装着するVRと異なり、同じ映像空間を複数人で共有する方式だ。

映像には「ひまわり」「黄色い家」「アルルの寝室」「糸杉」「自画像」「星月夜」など、ゴッホの代表作が登場する。力強い筆致と色彩を拡大し、暖かな色から暗い色へ変化させながら、ゴッホの生涯と内面をたどる構成だった。光と影、音楽も作品の展開に合わせて使われた。

クリエイティブディレクションはGianfranco Iannuzziが担当。Renato Gatto、Massimiliano Siccardiと共同で制作し、Rino Tagliafierroが角川武蔵野ミュージアム版の編集を担った。制作会社は、デジタルアート施設「Des Lumières」を展開するCulturespaces Digitalである。

映像の後に第2部の展示室を用意

発表では、映像を見終えた後の展示室に、ゴッホに関する第2部を設けることも案内された。ただし、5月24日の発表時点では内容を後日公表するとしており、展示品や監修者などの詳細は記されていない。

グランドギャラリーのデジタル劇場は、2021年の「浮世絵劇場 from Paris」に続く利用だった。今回も同じ投影環境を使い、上映する作品と演出をゴッホへ変更した。発表資料には1回の上映時間、同時入場人数、前回展の来場者数は掲載されていない。

オンライン券は一般2,200円

開館時間は日曜から木曜まで10時〜18時、金曜と土曜は10時〜21時。最終入館は閉館30分前で、第1・第3・第5火曜日を休館日とした。オンライン券は大学生以上2,200円、中高生1,800円、小学生1,100円。未就学児は無料だった。

当日窓口では一般2,400円、中高生2,000円、小学生1,300円と、オンライン購入より各200円高く設定された。同館の「1DAYパスポート」でも鑑賞できる。発表には鑑賞時間の指定方法や入替制の有無までは記載されていない。

この企画で確認できるのは、既設の34台の投影設備を使いながら、映像編集と音楽、題材を入れ替えて第2弾を開催したことだ。会期は約5カ月半。設備投資額や採算、再来館率は公表されていないため、事業成果の評価はできないが、施設構成とチケット条件は具体的に示されている。