ティフォニウムのVR体験が大阪へ、「VR Garden Osaka」で2作品を展開
ティフォンと関西テレビが大阪で期間限定イベントを開催。歩行型ホラー「コリドール」と「かいじゅうのすみかVR」を関西で初めて提供しました。
ティフォンと関西テレビは2022年6月16日、期間限定イベント「VR Garden OSAKA Powered by TYFFONIUM」を大阪で開催すると発表した。会期は7月2日から9月19日までの80日間。カンテレ扇町スクエア1階の特設会場で、ティフォニウムのVRアトラクション2作品を関西で初めて提供した。
用意されたのは、洋館を歩くホラー作品「CORRIDOR(コリドール)」と、ウルトラ怪獣が暮らす惑星をバギーで巡る「かいじゅうのすみかVR」だ。身体を動かして進む作品と、乗り物に座って楽しむ作品を一つの会場にそろえ、VRに慣れていない来場者にも異なる体験方法を示す構成だった。
洋館を自分の足で進むホラーVR
「コリドール」は、廃墟となった洋館を歩くホラー作品だ。VRゴーグル越しに見える通路を進むと、現実の歩行と仮想空間内の移動が重なる。扉へ近づき、暗い廊下を自分の足で進むため、映像を見るだけのホラーとは違う緊張が生まれる。
大阪会場では、従来のようにPCを背負わずに体験できるシステムを新たに導入した。体験人数は1組1〜4人で、準備と事前説明を含む所要時間は約10分。推奨年齢は13歳以上と案内された。歩行型VRでは、映像内の位置と実際の会場内の位置を合わせる必要がある。機材を軽くしたことは、来場者の動きやすさだけでなく、装着を補助するスタッフの作業にも関わる変更だった。
12体の怪獣をバギーから観察
「かいじゅうのすみかVR」では、来場者が探査隊員となり、バギーに乗って怪獣の住む惑星を巡る。レッドキング、バルタン星人、ピグモンなど、円谷プロの怪獣が実物大を意識した大きさで現れる。探査用レーザーを当ててデータを集めながらゴールを目指す内容だ。
登場する怪獣は全12体で、走行ルートは8通り。選ばれるルートによって出会う怪獣が変わるため、同じ作品でも体験内容に幅がある。1ブースにつき1〜4人が利用でき、大阪会場には2ブースを設置した。準備と説明を含む所要時間は約25分、推奨年齢は7歳以上とされた。13歳未満は保護者の同意に加え、保護者との同伴体験が必要だった。
コリドールが自分の足で空間を進む作品なのに対し、こちらはバギーに乗るライド型である。着席した状態を保てるため、来場者の移動範囲を管理しやすい。一方、映像と座席の動きがずれると酔いや違和感につながるため、再生や案内を含む一連の運用が体験品質を左右する。
常設店の作品を期間限定で別都市へ
会場は大阪市北区扇町2-1-7。会期中は無休で、作品ごとに営業時間と料金が設定された。コリドールは平日1,600円、土日祝日は1,800円。かいじゅうのすみかVRは平日1,800円、土日祝日は2,000円で、大人と子どもは同額だった。主催は関西テレビ放送とティフォン、企画・制作にはティフォンとBSN新潟放送が名を連ねた。
ティフォニウムは当時、東京で常設施設を運営していた。大阪では既存作品を期間限定会場へ持ち込み、常設店のない地域に届ける方法を取った。作品データだけを移せば済む催事ではない。VRゴーグルの装着と事前説明をスタッフが補助する。各回の入れ替えや機材の清掃まで含め、特設会場に合う運営を組み直す必要がある。
二つの作品は所要時間も推奨年齢も異なる。スタッフは予約された作品を確認し、それぞれの条件に沿って来場者を案内する。1回に体験できる人数が決まっているため、営業時間を延ばしても一日に受け入れられる人数には上限がある。期間限定会場でも、機材の移設だけでなく、作品ごとの受付と案内を同じ手順で運用する必要がある。
歩行型とライド型で異なる会場運営
VR Garden OSAKAは、歩行型とライド型を並べることで、同じVRでも必要な設備と運営が異なることを分かりやすく見せた。コリドールでは歩ける範囲の確保と位置合わせが必要になり、かいじゅうのすみかVRではバギー型の座席と映像を連動させる。受付から退出までの流れも作品ごとに変わる。
常設施設で蓄積した作品と運営手順を期間限定会場へ移せれば、新しい地域で来場者との接点を作れる。反応を確かめながら認知を広げられる点も巡回型イベントの利点だ。ただし、これは常設店をそのまま小さくしたものではない。会場の広さ、ブース数、開催日数に合わせて、体験人数と案内方法を組み直す必要がある。大阪での80日間は、ティフォニウムの体験を関西へ運ぶと同時に、その運営を別会場で成立させる試みでもあった。