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Clearwater Marine Aquariumがクジラ展、実物大展示とVRを組み合わせる

実物大のクジラ展示、教育映像、子ども向け体験、動く座席付きVRを集めた企画展が、フロリダの水族館で始まります。

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Whales Living with Giantsの会場に展示されたクジラの実物大模型
画像:Clearwater Marine Aquarium提供(公式発表より)

発表は2021年3月17日。米フロリダ州のClearwater Marine Aquariumは、企画展「Whales: Living with Giants」を同月21日に始めると告知した。8月31日終了。新しく拡張したビジターセンターの2万平方フィート、約1,858平方メートルを使う展示だった。

会場には教育用の映像と、歩いて巡る実物大のクジラギャラリーを設けた。子ども向けの体験エリアとVRシアターも加え、夏の間も内容を更新すると予告していた。

実物大展示を歩いてクジラを見る

来場者は、クジラを実物大で見せるギャラリーを歩く。写真や映像だけではつかみにくい体長を、展示室の中で人の身体と比べながら見られる。

対象は複数種。フロリダ周辺の海域で見られるクジラを扱った。説明したのは、Clearwater Marine Aquarium Research InstituteのJames “Buddy” Powell。来場者がさまざまな種と目を合わせるような水中体験になると述べた。

教育映像と子ども向けの体験エリアも併設した。見る、歩く、操作するという異なる方法を組み合わせ、クジラの生態や海の環境へ関心を広げる展示だった。

動く座席でザトウクジラを観察

共同企画はImmotion。座席はモーション式。来場者は海洋生物学者の役になり、野生のザトウクジラを観察しながら、その群れの中に入ったような映像を見る。

VRシアターにはモーション座席を備えた。共同企画したのは、動物や自然を題材にした施設向けVRを展開するImmotion。来場者はヘッドセットの映像を見るだけでなく、座席の動きを通じて海中の移動を体感する。

実物大ギャラリーは、クジラの身体を会場内の寸法として見せる。VRは海中の視点と動きを担う。大きさを静止した展示で確かめ、海で泳ぐ姿をVRで観察するという、役割の異なる展示を一つの企画展に収めた。

新たに分類されたライスクジラを紹介

企画展の背景には、メキシコ湾で確認されたクジラの研究があった。発表資料では、それまでニタリクジラの一種と考えられていた個体群が、新種のライスクジラとして分類された出来事を取り上げている。生息域はフロリダ湾岸沖。水族館から遠くない海域と説明された。

すでに絶滅が危惧されていた。Powellは、新種の発見と同時に絶滅の危機も判明したため、クジラと環境について学ぶべきことがまだ多いと述べている。

Clearwater Marine Aquarium Research Instituteは、NOAAなどの組織と北大西洋セミクジラの生息状況を追う調査や保護活動にも取り組んでいた。NOAA Fisheries SoutheastのLaura Englebyは、この展示が水族館の活動とライスクジラの発見を来場者へ伝える機会になると説明した。

8,000万ドル拡張後のビジターセンターで開催

会場は拡張直後のビジターセンター。Clearwater Marine Aquariumは総額8,000万ドルの拡張事業を行い、150万ガロンのイルカ生息施設とビジターセンターを整備していた。イルカ施設の公開は前年10月。

Immotionは、クジラ展が新しい拡張エリアへ入る最初の企画展だと説明した。開催期間は2021年3月21日から8月31日まで。期間限定企画として告知された。

水族館はチケットの予約と詳細確認を公式サイトで受け付けた。企画展は2021年の春から夏まで、新しい拡張エリアを使う期間限定の展示として組まれた。

研究内容を複数の縮尺で伝える

会場では、実物大ギャラリーが身体の大きさを、VRシアターが海中での距離と動きを見せる。教育映像と子ども向けエリアは、水族館が続ける研究や保護活動を別の角度から伝えた。

クジラの大きさは実物大展示で、泳ぐ姿はVRで、生息環境と保護活動は映像や参加型展示で扱う。水族館の研究を一種類の展示に詰め込まず、来場者の身体の使い方を変えながら伝える企画だった。