← INDEX

テクノロジー2022年6月2日

築90年超の長屋を「XR HOUSE」へ、建物が光と音で人に反応

大和ハウス工業など3社が、北品川の古民家でXR実証を開始。人の動きに応じて変化する空間を公開しました。

REVIEWED
XR HOUSE 北品川長屋1930の室内に光の演出が広がる様子
画像:大和ハウス工業提供、公式発表より(報道引用)

大和ハウス工業、バンダイナムコ研究所、noizは2022年6月2日、東京・北品川の「XR HOUSE 北品川長屋1930」で共同実証を始めると発表した。築90年以上の長屋を改装し、人の動きに合わせて光や音が変化する空間を作った。

歩く人に建物が反応する

室内ではセンサーやXR技術を使い、来場者の位置や行動に応じて演出を変える。決められた映像を最初から最後まで見るのではなく、歩き方によって空間の表情が変わるため、建物そのものに意思があるように感じられる設計を目指した。

実証のテーマは「少し先の未来の暮らし」である。住宅にデジタル機能を追加するだけでなく、人と空間が相互に反応する関係を来場者に体験してもらい、受け止め方を検証した。

古い建物の記憶と新しい技術を重ねる

会場には新築の実験室ではなく、長い時間使われてきた木造長屋を選んだ。既存の素材や間取りを残した空間にデジタル演出を重ねることで、建物の歴史と未来の技術を同時に感じられる。

編集部の見方

インタラクティブ空間は、展示やアトラクションだけでなく、住宅や店舗にも応用できる。XR HOUSEの興味深さは、画面やヘッドセットを主役にせず、建物から返ってくる反応を体験の中心にした点だ。来場者の行動が結果を変える仕組みは、場所への注意を引き戻し、古い建築を新しい見方で体験させる。