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ビジネス公開:

BrogentがFlyoverを7840万ドルで買収へ、技術・制作・運営を統合

BrogentがFlyover買収の最終契約を締結。4都市の施設と飛行型シアターの技術、制作、運営を結ぶ約7,840万ドルの取引。

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山岳と湖の映像を背景に、Flyoverの懸垂型シートに座る来場者
画像:Flyover(公式発表より(報道引用))

台湾のBrogent Technologies(台北証券取引所:5263)は2026年1月22日、Flyover Attractionsの買収契約を発表した。売り手はPursuit Attractions and Hospitalityで、取得額は約7,840万米ドル。Flyover側も前日に同じ取引を公表している。

取引完了の見込みは2026年春。規制当局の承認と通常の完了条件を満たす必要がある。1月の発表は最終契約の締結を知らせたもので、買収完了の発表ではない。

Flyoverは4都市で飛行型シアターを運営する。拠点はカナダのバンクーバー、アイスランドのレイキャビク、米国のラスベガスとシカゴだ。Brogentの発表によれば、累計来場者数は900万人を超える。

各施設では、上下・旋回する座席と直径20メートルの球面スクリーンを使う。映像に風や霧、香りを同期させ、風景や都市の上空を飛ぶ感覚をつくる。Flyoverの発表は、Brogentの設備に6軸モーションを採用しているとも説明している。

4都市の施設を引き継ぎ、既存体制は継続予定

Brogentは2001年創業のアトラクション技術企業である。20を超える国で、100件以上の映像型アトラクションを提供してきた。納入先にはテーマパークのほか、文化施設やLBE施設が含まれる。

Flyoverは映像コンテンツを制作し、4都市の施設で来場者を受け入れている。買収によってBrogentは、ライド設備の設計と供給に加え、コンテンツ制作と施設運営も同じ企業グループ内で扱う計画だ。

両社の説明には、技術、クリエイティブ開発、運営を近づけ、アトラクションの開発、展開、長期運営を連携させる狙いが示されている。Brogentの欧陽志鴻会長兼CEOは、FlyoverのブランドとBrogentの技術、制作、運営上の強みを補完的なものと説明した。Flyoverのリサ・アダムスCOO兼エグゼクティブ・プロデューサーも、国際展開に向けた技術・創造・運営面の能力強化に言及している。

取引完了後も、Flyoverは既存の経営チームと運営体制で事業を続ける予定だ。両社は、来場者と取引先、従業員に対する継続性を保つためと説明している。

ブランド名や料金を変更するかは発表していない。各地の上映作品と雇用条件についても具体策は示されていない。4都市の施設へ共通の開発・調達方法を導入するかどうかも未公表だ。

供給実績を施設運営へつなぐ狙い

Flyoverの施設は、Brogentにとって自社設備の納入先であると同時に、実際の来場者を迎える運営拠点になる。映像と座席の動きに、香りやミストを同期させる体験だ。両社は、設備設計からコンテンツ制作、日々の施設運営までを連携させる方針を示している。

また、Flyoverは観光地・都市部に常設施設を構える。Brogentはこの買収を、観光、文化、技術が交わる没入型エンターテインメントで世界の運営者を支援する能力の強化と説明する。もっとも、他の施設運営者へのライド供給を含むBrogentの既存事業と、新たに保有するFlyover施設との役割分担や販売条件は公表されていない。発表で確認できるのは統合の方向性までで、投資回収、出店計画、コンテンツ供給の詳細は今後の開示を待つ必要がある。

買収完了後も既存チームが運営予定

BrogentはFlyoverの全株式を、100%出資するオランダ子会社を通じて取得する契約だ。完了後もFlyoverの経営チームと運営体制を維持するとしており、4施設を直ちに改称・再編する計画は公表していない。

2026年8月31日時点で確認できるBrogentとFlyoverの公式ページは、1月の契約発表を掲載している。規制承認の完了日や実際の取得完了を知らせる別の公式発表は確認できない。このため、本記事では「買収した」ではなく「買収契約を締結した」と区別する。