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ビジネス2025年9月19日

ソウル市、「Entertech Seoul 2025」をDDPで初開催 4万人・120社を見込むAI・XR融合イベント

ソウル市がDDPで初開催したEntertech Seoul 2025。XR、VR公演、eスポーツ、インディーゲームを3日間に集約しました。

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SM VR Concert ZoneでVRヘッドセットを装着して鑑賞する来場者
ソウル特別市 公式発表より(報道引用)

ソウル特別市は2025年9月19日から21日まで、東大門デザインプラザ(DDP)で「Entertech Seoul 2025」を開催した。市が初めて打ち出した、エンターテインメントとテクノロジーを組み合わせる大規模イベントである。公式発表では、3日間で市民4万人、企業120社の参加を見込み、AI、拡張現実(XR)、メタバースを音楽、ゲーム、メディアの体験へ接続する場とした。

「Entertech」は entertainment と technology を組み合わせた呼称で、デジタル技術を娯楽コンテンツへ取り込む産業領域を指す。ソウル市は、世界のコンテンツ競争が作品の制作だけでなく、AIやXRなどの技術との融合によって左右されるとの認識を示した。そのため本催事を、展示や公演を並べるだけのフェスティバルではなく、市のエンターテック産業育成策を提示する政策プラットフォームとして設計した。

開幕日は事業戦略とバーチャル公演を接続

初日の19日は、Galaxy Corporationのチェ・ヨンホCEOが「K-Entertechコンテンツのグローバル展開戦略」をテーマに基調講演を行った。続いて、XRとホログラム技術を用いる7人組バーチャルボーイズグループ「SKINZ」が記念公演に登場した。式典直後には、K-POP産業の将来戦略、XR技術の価値、ソウルが果たす役割を扱うフォーラムも配置された。技術提供者、コンテンツ事業者、研究者を同じ時間帯に集め、体験の前提となる事業・制作の論点を扱った構成である。

体験ゾーンは短時間の回転運用を前提にした

DDP全体には、XR・ゲームの展示・体験ゾーン、没入型メディア展示、VR公演、eスポーツ、バスキングが展開された。Blizzard、Neowizなどのゲーム企業と、Gen.G、DRXなどのeスポーツチームもブースを設けた。ソウル・インディーゲーム体験ゾーンでは、アドベンチャー、シューティング、シミュレーションを含む27本のインディーゲームを展示し、来場者が開発者と直接交流できるようにした。

XR展示では、ハプティックデバイスを含むVR機器を用いた体験を用意した。手のジェスチャー認識で挑戦する「Ignite the Fire」は約2分、モーション操作で救助を行う精密射撃型XR体験「Rescue the Survivors」は約3分と案内された。SM VR Concert Zoneでは、ヘッドセットを着用してaespaのVRコンサートを鑑賞し、装着を含めた所要時間は約3分。SKINZとのホログラム体験も、クロマキー撮影、LED上のメンバーとの合成、プリント受け取りまで約2分とされ、同時に多くの来場者を受け入れる短時間プログラムとして組まれた。

eスポーツはプロ大会と参加機会を併設

20日には、韓国のゲーム開発会社Nimble Neuronの『Eternal Return』ナショナルリーグ・プレーオフをDDP Art Hall 2で実施した。全国8地域のチームから32選手が出場し、賞金総額は5,000万ウォン。ファンサイン会、インフルエンサーマッチ、関連イベントも合わせ、公式発表はコアファン約7,000人の集客を見込んだ。

最終日の21日は、青少年と障害者を対象にしたアマチュア大会「Seoul Cup」の決勝日とした。種目には、青少年向けの『VALORANT』と、障害者にも配慮したサッカーeスポーツ『FC Online』を含め、優勝チームにはソウル市長賞と賞金を授与する運用だった。競技観戦だけでなく、参加対象を広げることで、eスポーツを市民が楽しむ文化コンテンツとして扱う狙いを具体化している。

編集部の見方:商談後の常設導入が成果になる

3分前後のVR・XR体験と競技イベントを同じ会場へ置くと、来場者の回遊と機材の時間当たり処理量を両立しやすい。一方、LBE事業者にとって展示会の価値は、会期中の行列や参加社数だけでは測れない。会場で得た体験データを、施設導入、コンテンツの共同制作、継続的な興行へ結び付けられるかが焦点になる。次回以降、実証案件数や常設化、再契約を追跡して公表できれば、ソウル市の産業支援策としての効果をより具体的に示せる。