← INDEX

ビジネス2025年11月22日

IAAPA Expo 2025、確認済み参加者3万8520人で過去最多 買い手2万8598人が来場

IAAPA Expo 2025は確認済み参加者3万8520人、買い手2万8598人を記録。展示面積と教育企画、2026年の拡張計画を追いました。

REVIEWED
IAAPA Expo 2025の会場で、SeaWorld OrlandoとVekomaによる発表を多数の来場者が見守る様子
画像:IAAPA/公式発表より(報道引用)

国際アトラクション協会(IAAPA)は2025年11月21日、米フロリダ州オーランドで開催した「IAAPA Expo 2025」の確認済み参加者が3万8,520人となり、同展の過去最多を更新したと発表した。登録者総数は4万3,840人。会期は11月17日から21日までの5日間で、会場はOrange County Convention Center(OCCC)だった。

特に、設備投資や調達の意思決定に関わる参加者の規模が具体的に示された。IAAPAによると、展示フロアには102カ国・地域から、2万316社に所属する適格な買い手2万8,598人が参加した。確認済み参加者数と買い手数は集計対象が異なるため単純比較はできないが、来場規模だけでなく、供給側と導入側の接点をどれだけ作れたかを示す数字でもある。

56万5000平方フィートに1100超の出展者

展示面積は56万5,000平方フィート超(約5万2,500平方メートル)。1,100社超の出展者が、遊園地・テーマパーク、ウォーターパーク、ファミリー・エンターテインメント・センター(FEC)、動物園、水族館、博物館、リゾート、クルーズなどに向けた製品・サービスを出展した。ライドそのものに加え、施設運営を支える技術やサービスを含む、常設型アトラクション産業の商談の場として構成された。

教育プログラムは170件超。ゲスト体験、安全、テクノロジーなどをテーマに、業界のリーダーが登壇した。会議プログラムには、Royal Caribbeanの船舶を訪問するPort CanaveralへのEDUTourのほか、LEGOLAND Florida Resort、Universal Orlando Resort、SeaWorld Orlandoの舞台裏を訪ねる企画も組み込まれた。参加者が製品を見るだけでなく、既存施設のオペレーションや来場者対応に触れる設計である。

ライド発表とアクセシビリティの取り組み

会期中には、SeaWorld OrlandoによるVekoma製コースターの発表、DollywoodとMack Ridesによる新アトラクションの発表、Six Flags Over TexasによるBolliger & Mabillard製「Tormenta」コースターの公開などがあった。Rocky Mountain ConstructionはFamily Kingdom Amusement Park向けシングルレールコースターを発表した。

ZamperlaとMorgan's Wonderlandは、アクセシビリティに配慮したライド「The WingZ」での提携を発表した。IAAPAはこの事例を、インクルージョンとイノベーションを示す発表として挙げている。各案件の導入時期、投資額、運行仕様はこのIAAPA発表には記されていないため、実装の詳細は各施設・メーカーの続報で確認する必要がある。

また、IAAPA Foundationは会期中の寄付活動で18万8,000ドル超を集め、IAAPAの同額拠出を加えた総額は37万6,000ドル超となった。奨学金や教育プログラムに充てるとしている。Give Kids The World向けのゴルフトーナメントとファンラン/ウォークも、合わせて10万ドル超を集めた。

2026年は3コンコースへ拡張

IAAPA Expo 2026は11月16日から20日に同じOCCCで開かれる予定だ。North、South、Westの3コンコースへ会場を広げ、IAAPAは2025年比で展示規模が約50%大きくなるとしている。背景には出展待ちの企業が200社超あることを挙げた。さらにIAAPAは、2026年3月にアラブ首長国連邦・アブダビで「IAAPA Expo Middle East」を初開催する予定で、中東・北アフリカ地域を含む事業者の交流と投資機会の場にするとしている。

編集部の見方:商談の「量」と導入の「質」は分けて追いたい

買い手2万8,598人、出展待ち200社超という数字は、調達側・供給側の双方で接点への需要が大きいことを示す。ただし、展示会の参加者増は、そのまま各施設の投資額や新設案件の増加を意味しない。LBE事業者にとって重要なのは、会場で発表された設備が自社の客層、回転率、保守体制、アクセシビリティにどう適合するかである。2026年の拡張後は、受注・導入の公表やメーカー各社の稼働実績を追うことで、商談規模が実装へどこまで結び付いたかを見極めたい。