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ビジネス2026年8月26日

INCUBASE、アニメIP体験を複数都市で巡回する運営モデル

複数のアニメIP体験をアジア各都市で同時展開するINCUBASE。展示を再利用しながら、開催地ごとの要素を加える巡回モデルです。

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水辺、都市、植物をテーマにした3つの展示空間が光の経路で結ばれる巡回型体験を抽象的に表現した、LBE Magazine編集部制作のAI生成イメージ
画像:LBE Magazine編集部(AI生成イメージ)

香港のINCUBASE Studioは2026年8月20日、アニメなどのIP体験を複数の都市で継続的に巡回させる展開状況を発表した。企画、現地向けの調整、制作、マーケティング、ライセンサーや地域パートナーとの連携を一体で担い、複数IPを異なる市場で同時に運営するモデルを打ち出している。

固定展示を運ぶだけでなく、開催地に合わせて変える

同社が企画した「ONE PIECE『大海賊時代』展」アジアツアーは済州島で10都市目を迎え、島の環境に合わせた水をテーマとする要素を追加したという。「Dragon Ball: Heroes Rise」アジアツアーはバンコク、台北に続く3都市目として8月22日にソウルへ展開する。

「薬屋のひとりごと」展はソウルと高雄で同時開催した後、9月30日から11月1日までシンガポールで開催する計画で、同社にとって同国初の展示になる。このほか「クレヨンしんちゃん」と「エヴァンゲリオン」の展示も複数都市で展開している。発表には各会場の面積、制作費、来場者数、輸送期間、ライセンス条件は記載されていない。

編集部の見方:再利用する層と作り替える層を分ける

巡回型展示では、什器、映像システム、運営手順を共通化するほど移設効率を高められる。一方、会場形状、言語、物販、来場者のIP理解度は都市ごとに異なる。INCUBASEの事例は、体験の核を保ちながら背景や商品などの接点を現地化し、同じ展示の寿命を延ばす考え方を示す。

複数IPの同時運営は、制作・物流・地域パートナーのネットワークを共有できる反面、監修、部材の所在、人員配置、会期変更を横断して管理する必要がある。今後は、共通部材と現地制作物の比率、都市間の移設日数、再訪率、地域要素がチケットや物販に与える効果が確認点になる。これらが開示されれば、巡回数の多さだけでなく運営モデルの再現性を判断しやすい。