L-COMPLEX、約1,000㎡の都市型LBEを大阪で2026年末開業へ
L-COMPLEXが大阪で2026年末の開業を計画する約1,000㎡のLBE施設。公開済みの部屋構成、予約制、LBEC参画を確認した。
株式会社L-COMPLEXは、「L-COMPLEX OSAKA」を2026年末に開業する計画を公表している。映像やXRを現地で体験する都市型のLBE施設だ。
公式サイトは、場所を大阪・心斎橋エリアの中心部と案内する。専有面積は約1,000平方メートル。一方、同社の2026年7月29日付発表は「大阪・難波エリア」としている。具体的な住所と開業日は公表されていない。
同社は2026年6月30日に設立された。本店は東京都千代田区丸の内で、荒木重則氏が代表取締役を務める。事業内容は都市型の体験施設の企画・開発・運営。XRなどのデジタル技術を使ったコンテンツも企画・プロデュースする。大阪の施設は同社の第1弾事業に当たる。
公開されている部屋構成と利用方法
公式サイトが示すフロア構成は、受付エリアのほか、大型ルーム1室、中型ルーム1室、小型ルーム2室、予備スペース、厨房、物販エリアである。大型ルームは約50人、中型ルームは約20人、小型ルームは各約5人の収容を想定する。大型から少人数向けまでを同一施設に持たせる設計で、コンテンツの規模や体験人数に応じて使い分ける構想だ。
利用はオンラインチケットによる完全予約制で、時間ごとの入れ替えを予定する。上映候補として美術・歴史体験や、時代と場所を越える旅行体験を挙げている。海外の映画祭で受賞した作品も扱う方針だ。
導入作品と料金、各回の所要時間はまだ明らかにされていない。天井高やプロジェクター、ネットワークなどの技術仕様も公開準備中とされる。
空間は、固定的な建築造作に頼らず、XRとプロジェクションマッピングによってコンテンツごとに演出を変える方針だ。公式サイトでは、大型ルームを中心に中・小型の部屋を配置し、同じ空間を美術体験や旅行体験へ転換する例を示す。これは常設の単一展示を前提とした施設というより、映像・XRコンテンツを受け入れる会場としての役割を重視する計画といえる。
飲食・物販を体験動線に組み込む
施設内には厨房と物販エリアを統合する。L-COMPLEXはこれを、飲食と物販が体験に溶け込む回遊型のLBEコンプレックスとして掲げる。飲食や物販の具体的な業態、出店者、販売商品は発表されていないが、鑑賞・体験エリアと付帯消費を一つの施設内でつなぐことは計画上の明確な要素だ。
また、同社はコンテンツ提供会社に対して、共通フォーマット化したインフラを通じ、大幅な仕様変更なしでコンテンツを迅速に展開できる場を目指すとしている。運営面では人流予測、ロケーション運営、コンテンツ制作、デジタルマーケティングへのAI活用を掲げる。ただし、採用するシステムや導入時期、実際の運用方法は現段階では公表されていない。
LBEC参画で流通基盤づくりにも関与
L-COMPLEXは、STYLYとKDDIが共同で運営するLocation-Based Experiences Consortium(LBEC)に参画する。KDDIの発表によると、LBECには通信と不動産、鉄道の各社が参加する。メディア企業と金融機関、XR企業も加わった。
LBECは施設とコンテンツの組み合わせを検討し、運営者と制作者が守るルールをつくる。L-COMPLEXは施設の企画・運営事業者として、ガイドラインと流通基盤の構築に関わるとしている。
LBECは2030年までに流通総額150億円規模の市場形成を目標に掲げる。これはコンソーシアム全体の目標であり、L-COMPLEX OSAKA単体の売上・来場者目標ではない。大阪の施設は正式な所在地と導入作品が未発表。チケット条件と開業日も今後の案内を待つ必要がある。
大小4室と厨房・物販を計画
公式サイトが示す体験室は、大型1室と中型1室、小型2室の計4室だ。想定人数は大型室が約50人、中型室が約20人、小型室が各約5人。受付と予備スペースに加え、厨房と物販エリアも設ける。導入する作品や各室の使い分け、飲食・物販の内容は発表されていない。