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MONOPOLY Lifesizedがロンドンに開業、盤面へ入って競う実物大ゲーム

4種類の盤面に脱出ゲームとチーム競技を組み合わせ、ボードゲームを75分の身体体験に変えた。

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建設中のMONOPOLY Lifesizedの実物大ゲーム盤
画像:City of London公式発表より(報道引用)

実物大のボードゲーム施設「MONOPOLY Lifesized」が2021年8月14日、ロンドンの213–215 Tottenham Court Roadで開業した。来場者自身が駒のように盤面を移動し、課題の成否によって不動産を獲得する。Hasbroと、演劇プロデューサーSelladoor Worldwideが設けたGamepathが企画した常設型のライブゲームである。

4種類の盤面をチームで進む

施設にはClassic、The Vault、City、Juniorの4種類の盤面が設けられた。盤面ごとに外観と課題が異なり、同じMONOPOLYのルールを複数のテーマで遊べる。参加者はチームに分かれ、サイコロの結果に従って移動するだけでなく、制限時間のある身体課題やパズルにも挑む。

一回のゲームは約75分。平面の盤に描かれていたマスを部屋や舞台装置へ置き換え、脱出ゲームとチーム競技の要素を加えた。各チームには進行役が付き、銀行取引やゲームの進行を案内する。原作を知る人が盤上の記号を実物として見つける楽しさと、原作を知らない人がその場で課題へ参加できる分かりやすさを両立させた。

ボードゲームでは、プレイヤーの交渉や資産の増減を駒、カード、紙幣で表す。Lifesized版は、マスに止まった後の出来事を短いアクティビティへ変えた。参加者は舞台を見る観客ではなく、チームの行動で勝敗を動かすプレイヤーになる。既存IPの内装にとどまらず、遊び方そのものを空間へ拡張した点が特徴だ。

ゲームの外にも滞在先を用意

City of London Corporationが所有する約38,000平方フィートの建物のうち、施設は26,152平方フィート(約2,430平方メートル)を使用した。館内にはHasbro商品の物販店と、ボードゲームの意匠を使ったバー・レストラン「The Top Hat」も併設された。英国風の小皿料理やオリジナルカクテルを提供し、ゲーム参加者以外も利用できる。予約時間の前後を飲食や買い物につなげ、75分のゲームだけで来館を終わらせない構成だった。

運営側はロンドンを、同形式を展開する最初の拠点と位置づけていた。映画やキャラクターを題材にした展示とは異なり、MONOPOLY Lifesizedが空間化したのはルールとプレイヤー同士の関係である。交渉、運、資産獲得という原作の核を残し、盤面を歩く身体体験へ置き換えた。

盤面ごとに再訪の理由をつくる

Classic、The Vault、City、Juniorは、入口だけを変えた同一コースではない。異なる盤面と課題を選べるため、一度遊んだ来場者にも別のチームや盤面で試す余地がある。勝敗がサイコロと参加者の課題遂行の両方で決まることも、毎回同じ結果にならない要因となる。

75分という所要時間は、観劇のように一定の時間を確保しつつ、飲食と組み合わせられる長さだ。進行役が各チームに付く方式には人件費がかかるが、ルール説明、時間管理、場面転換を一人がつなげられる。原作の知識に差があるグループを同じゲームへ入れるうえでも重要な役割を担った。