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ビジネス公開:

Qiddiya、仏政府と複合レジャー開発を検討するMoUを締結

Qiddiyaが仏政府と締結したMoUの内容を確認。セルジー=ポントワーズで最大3つの施設を含む構想は、詳細検討の初期段階にある。

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夕暮れの都市景観を背景に、球形・ドーム形の大型建築、ホテル棟、水辺、道路を配した複合レジャー施設のAI生成イメージ
画像:LBE Magazine編集部(AI生成イメージ)

Qiddiya Investment Company(QIC)はフランス政府と、複合レジャー施設の開発を検討する覚書(MoU)を締結した。フランス大統領府が2026年8月25日、フランスとサウジアラビアの共同声明で公表した。

候補地は、イル=ド=フランス地域圏のセルジー=ポントワーズ。複数のパークとホテルを設け、文化・スポーツ施設も含む統合型の開発構想である。

これは施設の建設を発注する契約ではない。QICはMoUを「共同作業の段階の始まり」と説明している。今後、プロジェクトの範囲と開発モデルを検討し、契約の枠組みを定める。フランスで必要となる手続きと承認も前提になる。

共同声明が示した施設構成と投資規模

両国の共同声明によると、構想には最大3つの大規模アトラクション、ホテル、レジャー施設が含まれる。開発全体の投資額は約60億ユーロ。個別施設の建設費や初期段階の支出額は示されていない。敷地面積、客室数、各施設のテーマ、年間来場者数、開業時期も未公表だ。

フランス側の文書は「複数のパーク」を、ホテル、文化、スポーツと同じ新しい統合型デスティネーションの構成要素として挙げている。来訪目的の異なる機能を一つの開発計画で扱う構想だ。ただし、共通チケットの有無、施設間をどのように移動させるか、誰が各施設を運営するかといった運用仕様は発表されていない。

QICとフランス政府が合意した範囲

MoUは、2026年8月24日に行われたムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相のフランス公式訪問に合わせて署名された複数の合意・覚書の一つである。QICの発表で相手方はフランス政府とされ、プロジェクトを「検討する(explore)」ためのMoUと表現されている。共同声明でも、両国はQICがセルジー=ポントワーズで大規模な複合施設を開発する「意欲」を歓迎している。

確定しているのは、両者が検討の枠組みを設けたことだ。候補地と施設の大まかな方向性、開発全体の概算額も示された。

一方、用地を確保したとの記載はない。地域行政との合意や許認可の状況、資金の拠出方法も未発表だ。施工者と将来の運営者も決まっておらず、IPや特定ブランドの導入にも触れていない。

60億ユーロは確定済みの建設予算ではない

共同声明の約60億ユーロは、開発サイクル全体の概算額として示された。着工が決まった工事の発注額ではない。「最大三つ」の大規模アトラクションも、現時点で施設名や事業者が確定したパーク計画ではない。

MoUの後に検討するのは、開発範囲と事業モデル、契約枠組みである。用地と都市計画の手続き、環境・交通調査、資金計画、施設別の工程は今後の公表事項となる。

Qiddiya Cityとは別の国際展開構想

QICは今回のMoUを、サウジアラビアで培った経験を国外へ展開する取り組みと説明した。同社の旗艦開発は引き続きQiddiya Cityであり、フランスの構想はそれとは別の候補案件に当たる。

フランス側の施設をQICが単独で所有・運営するとの発表はない。ホテルや文化・スポーツ施設を含む構想だが、個々の事業主体も未定である。今後の正式契約で、QICとフランス側が担う範囲が示されることになる。