ソウルDDP初の夏季「Seoul Light」、11日間で51万人が来場
DDPの城壁と公園に7作品を展開した初の夏季Seoul Light。無料・毎夜2時間の運用と51万人の来場実績を追う。
ソウル特別市とソウルデザイン財団は2025年8月、夏季の「Seoul Light DDP 2025 Summer」に51万人が来場したと発表した。会期は7月31日から8月10日までの11日間。東大門デザインプラザ(DDP)で初めて開いた夏季版だった。会場はDDP東大門歴史文化公園と、園内を通る漢陽都城の城壁周辺。二間水門(イガンスムン)も展示場所に使った。猛暑や大雨の警報が続く時期に、夜の公園を歩く「Immersive Night Walk」として開催した。来場者数の計測方法は公表されていないため、51万人は主催者発表の数字となる。
テーマは「TIMESCAPE: Texture of Light(빛의 결)」で、水に映る光の質感を軸に据えた。入場は無料、運用時間は毎日20時から22時。従来は秋と冬に行われてきたイベントを夏にも広げた。公園から橋と城壁沿いを経て、屋内のアートホールまで歩くルートである。公式プログラムでは、メディアアートとインスタレーションを合わせて7作品を案内している。
城壁・水辺・屋内をつないだ7作品
中心となった「Fluid Memory」は、城壁の稜線に沿って光の流れを映すメディアファサードで、上映時間は5分。韓国のメディアアートスタジオWAUHAUSが手がけた。城壁前の芝生には、水滴を模したLED彫刻「Light Drops」を置き、来場者が近くを歩ける配置とした。
東大門歴史文化公園には、レーザーと霧を用いる「Beam Trace」も設置した。新しい水辺では、水・光・霧を組み合わせる「Rhythm in Fog」を展開。Art Hall A2の「Rhythm in Droplets」は、来場者の動きに映像が反応する作品だった。
ミレ路橋には、上映時間2分30秒の「Into the Waves of Light」を設置した。八差路では、ポーランドのKsawery Komputeryが「Flux」を発表。オンライン上のアルゴリズムを映像で表現する作品だ。
主催はソウル特別市、運営はソウルデザイン財団。WAUHAUSとKsawery Komputeryが作品を制作した。音楽監督はJoon Kwak、グラフィックデザインはEveryday Practiceが担当している。
開幕日の7月31日には、KumdanjeとOUWRによる韓服ファッションショーをメディアアートと組み合わせて実施し、公式発表によると1時間で1万人超が集まった。市長の呉世勲氏らも出席した。夜間2時間の無料催事では、城壁への投影と芝生の光彫刻を軸に、レーザーや霧を使う作品、来場者の動きに反応する映像を組み合わせた。
8月28日から秋季版を開催
ソウルデザイン財団は、夏季版の終了後に「Seoul Light DDP 2025 Autumn」を予定していた。会期は8月28日から9月7日までで、テーマは「EVERFLOW: Moving Field」。フランスのLaurent Grassoが参加し、デジタルデザイン企業d’strictも作品を出す。台湾のAka Changは、ミレ路橋の下でレーザー作品を展開する計画だった。
秋季初日の午後8時には、Aka Changのレーザー作品と開幕公演を予定していた。9月2日には、Laurent Grasso、d’strict、OpenAIが参加するフォーラムも告知された。ソウルデザイン財団はOpenAIとMOUを結び、Soraを使って制作したChoi SehoonとTimo Helgertの映像作品を秋季版で公開すると発表していた。