ティフォン、XR作品のライセンス提供と「ティフォニウム」FC展開を開始
ティフォンがXR作品の法人向け提供と「ティフォニウム」のFCを開始。対象作品、支援内容、開示された実績を追う。
ティフォン株式会社は2025年12月15日、XRアトラクションの法人向け事業を始めた。作品を提供するライセンスアウトと、常設施設「ティフォニウム(TYFFONIUM)」のフランチャイズを同時に展開する。
対象は企業や商業施設で、テーマパークと観光拠点も想定する。提供地域は国内に限らず、海外も視野に入れた。既存施設へ作品だけを導入する方法と、ティフォニウムの店舗を開く方法から選べる。
作品だけを導入するライセンスアウト
主な対象作品は、歩いて体験するホラーVR「コリドール」だ。着席型の海洋ファンタジー「フラクタス:ワンダリングオーシャン」も提供する。複数人で歩く「フローリア」は、ファンタジー世界を題材にしている。
このほか「ITカーニバル」「タロットVR」「かいじゅうのすみかVR」も候補に挙げた。ソフトウェアだけでの提供にも対応する。既存施設の空き区画や期間限定イベントでの利用、コンテンツの入れ替えを想定している。
ティフォンは、既存空間へ短期間で導入でき、少人数で運営できると説明する。複数タイトルから選び、期間限定イベントや空き区画の活用にも使えるとしている。費用は導入規模と提供形態に応じて個別に見積もる。
FCでは店舗デザイン、予約システム、2週間研修を提供
フランチャイズでは、XRアトラクション一式と店舗デザインの監修を提供する。予約から決済までを扱うシステム、運営マニュアル、保守サポートも含まれる。スタッフ研修の目安は約2週間だ。
マーケティング面では、SNS運用と広告を支援する。撮影システムも提供内容に挙げられた。ティフォンは、お台場と新宿の直営店で使ってきたブランドと運営方法をパッケージにすると説明している。
保守にはリモートメンテナンスも含まれる。ティフォンは2017年からXRアトラクションを企画・開発し、直営店の運営を続けてきた。『IT』や「かいじゅうのすみか」など、外部IPを使った作品も制作している。フランチャイズでは、この制作実績と直営店での受付・運営手順を一つの提供物にまとめた。
発表時点で、ティフォニウムの累計来場者数は26万人以上だった。お台場・新宿店では、直近の利用者に占める訪日外国人の割合が17.8%。体験後アンケートの満足度は88%だった。
来場者は20〜30代の友人グループや家族連れが中心で、男女比はほぼ半々と説明している。17.8%と88%はいずれもティフォンが発表した数値である。
導入は問い合わせから始まり、条件説明と要件の聞き取りへ進む。直営店で作品を体験した後に契約し、導入準備を経て開店する全6段階だ。ティフォンは企画段階から相談を受け付けるとしている。
作品単位か、店舗一式か
ライセンスアウトは作品単位で契約でき、ソフトウェアだけの提供にも対応する。既存店舗の名称や運営方法を維持したまま、XR作品を追加できる方式だ。
フランチャイズは、ティフォニウムの名称と店舗デザインを使う。予約・受付・決済の仕組みや研修、保守も提供範囲に含まれる。導入企業は、既存施設へ作品を足すか、ブランドを冠した常設店を開くかを選び、規模に応じた見積もりを受ける。