CinemaLeap制作『First Virtual Suit』、高雄映画祭のXR Immersive Awardを受賞
CinemaLeap制作、ゆはらかずき監督の複数人参加型VR『First Virtual Suit』が、2026年高雄映画祭のXR Immersive Awardを受賞した。
CinemaLeapが制作した複数人参加型VRアニメーション『First Virtual Suit』が、2026年高雄映画祭のXR国際コンペティションで「XR Immersive Award」を受賞した。CinemaLeapと映画祭が2026年10月19日に発表した。
監督はゆはらかずき氏。将来や自分らしさに悩む高校生が、VR装置をきっかけに仮想コミュニティへ入り、多様な姿の参加者と交流しながら創作の楽しさを取り戻す物語を描く。上映時間は36分で、複数人が同時に参加するインタラクティブVRとして制作された。
33カ国29作品が参加したXR国際競争で受賞
高雄映画祭の発表によると、2026年のXR部門には33カ国から29作品が選出された。10月18日に高雄市立図書館総館で授賞式を開き、『First Virtual Suit』をXR Immersive Awardに選んだ。
審査員は、作品が創意と娯楽性のある仮想世界を通じて、若い世代が抱える将来への迷いと自己認識を描いた点を評価した。主人公が異なる登場人物との交流を重ね、自分の進む方向を探す構成にも言及している。
同作は映画祭の「XR DREAMLAND」で台湾初上映された。映画祭の作品紹介では、VRChat文化に着想を得た世界を舞台に、音楽演奏や登場人物との交流を進める内容として案内されている。
アバター選択を自己表現の物語へつなぐ
『First Virtual Suit』は、誰もがアバターを持つ未来を設定し、姿を選ぶ行為から自己表現とアイデンティティを描く。参加者は主人公の旅に加わり、年齢や性別、生物の種を越えた姿の選択に触れる。
CinemaLeapによると、脚本は佃良太氏、プロデューサーは内藤裕太氏、大橋哲也氏、待場勝利氏が担当した。開発はフレームシンセシスのKorin氏、音楽とサウンドデザインは島尚比呂氏が手がけた。高雄での展示ではソニーが技術協力し、「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」とヘッドホン「WH-1000XM6」を使った空間音響対応版を提供した。
ゆはら氏は2020年にも、VR作品『MOWB』で同映画祭のVR360 Awardを受賞している。今回の受賞作は、360度映像を一人で鑑賞する形式から、複数人が同じ仮想空間へ入り、交流を物語の一部にする形式へ踏み込んだ作品となった。