USJにマリオ・カフェ&ストア、Super Nintendo World開業前に世界観を先行展開
飲食と物販を一体化した店舗をハリウッド・エリアに開業。新エリアの意匠や商品を先に来場者へ届けた。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2020年10月16日、「マリオ・カフェ&ストア」をハリウッド・エリアに開業した。翌年に予定していたSUPER NINTENDO WORLDに先立ち、マリオとルイージを題材にした飲食と物販を提供する店舗である。
開業前日の10月15日には報道向けの内覧と式典を行い、マリオとルイージが登場した。店舗は新エリアの内部ではなく、既存のハリウッド大通りに設けられたため、通常のパーク来場者が先行して利用できた。
ゲームの記号を商品と内装へ移す
カフェではマリオとルイージの帽子を模したパンケーキサンド、スーパーキノコのボトルなどを販売した。店舗内には土管、ハテナブロック、ゲーム画面を思わせる配色を使い、料理を買う行動まで世界観の中に置いた。
パンケーキサンドは、マリオの帽子をイチゴのショートケーキ、ルイージの帽子をブドウのレアチーズケーキで表現した。クリームソーダには赤と緑のストロー、口ひげを模した飾りを付けた。スーパーキノコの形をしたドリンクボトルも用意し、容器を持ち帰れる商品にした。
内装はマリオカートのチェッカーフラッグを思わせる床、LEDサイン、発光する空の天井を組み合わせた。ハテナブロックや土管、キノコ形のテーブルを配置し、飲食スペース全体でゲーム内の記号を見せている。
隣接するストアは、キノコなどの意匠を使った服飾品や雑貨を扱う。飲食と買い物を別店舗に分けず、短い滞在でも複数の商品へ触れられる構成とした。
商品にはマリオ、ルイージ、ピーチ姫を使い、ポーチ、スマートフォンケース、キーチェーンなどを販売した。「WHOSE CAP?」をテーマに、帽子や王冠の形を商品デザインへ展開した。飲食物と同じく、USJ独自の意匠を採用している。
外観にはマリオとルイージの大きな帽子を掲げ、赤と緑のストライプを使った。新エリアまで歩かなくても、ハリウッド・エリアの通路から店舗の題材が分かるようにした。
新エリアより先に接点を開く
SUPER NINTENDO WORLDは当初2020年の開業を予定していたが延期された。カフェとストアは先行して営業し、建設中の新エリアへ入れない時期にも任天堂IPの体験を提供した。
2020年10月時点でSUPER NINTENDO WORLDの開業予定は2021年春と発表されていた。アトラクションや新エリア全体の完成を待たず、比較的小さな飲食・物販店舗から来場者との接点をつくった。
大型アトラクションが完成する前に、既存エリアで飲食と物販を始めた段階的な展開である。
テーマパークのIP体験は、ライドだけで構成されるわけではない。ここでは料理の見た目、容器、家具、床、照明、商品を同じ題材でそろえた。短時間の買い物や休憩でも、ゲームの記号に囲まれて過ごせる常設店舗として開業した。
カフェとストアを隣接させたことで、食事の前後に商品を見たり、購入した帽子や小物を身に着けて写真を撮ったりできる。新エリアの予告展示に限定せず、営業開始日から飲食と買い物が成立する施設として運営された。