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施設公開:

Meow Wolf「The Real Unreal」、テキサスの商業施設に開業

一見普通の家から別世界へ抜ける物語型アート施設が、Grapevine Millsに常設されました。

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Meow Wolf The Real Unrealの色彩豊かな展示空間
画像:Meow Wolf提供(公式発表より)

Meow Wolfは2023年5月16日、テキサス州グレープバインの常設展「The Real Unreal」を同年7月14日に開業すると発表した。場所はダラス・フォートワース都市圏の商業施設Grapevine Mills。同社にとってサンタフェ、ラスベガス、デンバーに続く4番目の常設施設となった。

30を超える部屋を自由に探索

The Real Unrealには30を超える部屋があり、来場者は扉や通路を自分で選びながら探索する。日常的な住宅から始まり、その奥にあるポータルを抜けて、色彩の強い別世界へ入る構成だ。物語、テクノロジー、没入型アートを組み合わせ、部屋ごとに視点やスケールが変わる。

展示全体には70の個別体験が含まれる。壁画、彫刻、写真、映像、ゲームなど、作家によって異なる形式を一つの空間に組み込んだ。来場者自身が部屋の中を歩き、触れられる場所や隠された手掛かりを探す。

行方不明の少年と家族の物語

物語の中心にいるのは、行方不明になった少年と、血縁に限らない家族、そして「Hapulusgarrulus Lophoaquaflori」と呼ばれる存在だ。作家LaShawn Wanakが物語を構想した。家族は知らないうちに別の存在へ通じるポータルを開いてしまい、来場者は残された部屋を調べながら、その先にある世界を進む。

公式発表はすべての出来事を順番に説明していない。参加者は室内の物や文章、空間の変化から関係を読み取る。物語を追わずに造形だけを見ることもできるが、細かな手掛かりを拾えば、家族に何が起きたのかを別の角度から考えられる。

150人の作家と制作者が参加

制作には150人のアーティストとファブリケーターが参加し、そのうち38人はテキサスを拠点としていた。Dan Lam、Emmanuelle John、Mariell Guzmanが参加。Lance McGoldrickとXaLaVier Nelson Jr.、Riley Holloway、Nico Salazarらも名を連ねる。Meow Wolfの社内チームだけで完成させず、地域作家の作品を常設空間へ取り込んだ。

館内には展示に加えて、カフェ、物販店、ライブイベント会場も設けられた。自由探索型の展示を見終えた後に休憩や買い物ができ、日によっては公演も開催できる複合施設である。

一般50ドルから、日時指定で予約

開業時は毎日午前10時から営業し、営業時間は日によって変わると案内された。一般入場は50ドルから、子どもは45ドルから。来場者は事前に日時を指定して予約する必要があった。大型商業施設の中にあるため、駐車や飲食などを周辺店舗と組み合わせやすい立地でもある。

開業発表と同じ5月16日には、展示の外に架空のウェルネスブランド「Laernü」のポップアップも登場した。高額なサプリメントや教育講座を売るという設定自体が作品世界の一部で、クレーンゲームからチケットを含む品を入手できた。入場前の商業施設にも物語の断片を置き、展示の境界を館内だけに限定しなかった。

住宅という見慣れた入口から始めることで、初めて訪れる人も探索の足場をつかみやすい。その先では70の体験と複数の通路が重なり、全容を一度で把握しにくい。The Real Unrealは、地域作家の作品を一つの物語世界にまとめ、来場者が歩きながら自分の順序で発見する常設展として開業した。