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体験・イベント公開:

京都府立植物園「LIGHT CYCLES KYOTO」、夜の温室を光と音で巡る

京都府立植物園100周年を機に始まったLIGHT CYCLES KYOTOの構成、料金、役割分担と夜間開放の狙いを公式情報で追う。

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赤橙色の光と霧に包まれた京都府立植物園の観覧温室を歩く来場者
画像:Moment Factory 公式発表より(報道引用)

京都府立植物園の開園100周年事業として、夜の観覧温室を光と音で巡る「LIGHT CYCLES KYOTO」が2024年10月18日に始まった。三井不動産は同年9月5日、京都府への寄附と特別協力を発表している。主催は京都府と京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会。企画・演出・制作は、カナダ・モントリオールを拠点とするMoment Factoryが担った。昼間に公開している植物へ光と音を重ね、夜間に歩いて鑑賞する。

100周年の温室を夜間に開く

会場は京都市左京区下鴨半木町の京都府立植物園で、メインとなったのは日本最大級とされる観覧温室である。1924年に開園した同園は、三井家からの寄附を受けて開設された経緯を持つ。三井不動産はこのつながりを背景に、企業版ふるさと納税で京都府へ寄附し、その全額を本事業の事業費に充てるとした。単に会場を借りた催事ではなく、府の100周年事業に民間企業が資金面で参加する仕組みである。

2024年の初回会期は10月18日から12月26日まで。開演は18時から21時30分、最終入場は20時30分だった。前売券は大人(中学生以上)2,000円、小人1,000円。当日券は大人2,500円、小人1,200円で、未就学児は無料だった。通常の開園時間は9時から17時で、昼間の入園料とは別にイベントのチケットが必要と案内された。植物園の通常営業が終わった後、観覧温室を有料イベントとして開放する形だ。

植物を主役にした4つの体験ゾーン

体験のキーワードは「生物多様性」。温室の栽培植物へ、照明と音響、セット、プロジェクションを重ねる。来場者は「LIGHT WILL FIND YOU」から始まり、「MEMORY OF WATER」「INVISIBLE」「FOREST FREQUENCIES」の順に4ゾーンを歩く。Moment Factoryによれば、最初のゾーンは木漏れ日を意味する日本語「こもれび」から着想を得た。既存の植物の姿と周囲の環境に合わせ、光と音の演出を設計している。

関係者の役割も明確だ。京都府と実行委員会が主催し、文化庁が共催、三井不動産が特別協力、ケベック州政府在日事務所が特別後援を務めた。Moment Factoryは同社のオリジナル作品「Light Cycles」として、京都の会場向けに制作。京都での開幕は、アデレード植物園での初公開に続く同作品の3か所目の展開だった。制作にはカナダ、日本、オーストラリアのメンバーが参加したと同社は伝えている。

一度きりの記念事業から継続開催へ

京都府は初年度終了後、2025年5月24日から2026年3月31日までの長期開催を決めた。若い世代を中心に人気を集めたことを理由に挙げている。「生物多様性」というテーマを維持し、季節の植物との連動、オリジナルグッズ、チケット施策を追加する計画だ。

初年度終了後に長期開催が決定

初回は約2か月の記念事業として始まったが、京都府は終了後に長期開催を決めた。次の会期は2025年5月24日から2026年3月31日まで。「生物多様性」というテーマを維持しながら、季節の植物に合わせた展開やオリジナルグッズを加える計画とした。

京都府は継続の理由として、若い世代を中心に人気を集めたことを挙げている。ただし、初年度の来場者数やチケット販売数は今回参照した資料では示されていない。夜間開催が植物の管理や通常営業へ与えた影響も公表されておらず、長期開催後の報告を待つ必要がある。