← INDEX

テクノロジー公開:

Reply、AIで映像・音響・照明を連動する没入型空間をトリノに開設

Replyがイタリア・トリノに、360度投影、空間音響、照明をAIで連動させる「Reply Immersive Experience」を開設した。

REVIEWED
画像なし
画像:LBE Magazine

Replyは2026年10月21日、イタリア・トリノの新本社「Reply House」に、没入型空間「Reply Immersive Experience」を開設した。360度の壁面投影、空間音響、照明をAIで連動させ、参加者の音声入力に応じて映像や空間演出を変化させる。

リアルタイム3Dと没入型技術を専門とするグループ会社Infinity Replyが開発した。同じ設備で、ブランドの製品紹介や小売・デザイン分野の製品設定、物語体験、イベント、パフォーマンスなど、用途に合わせてコンテンツと参加方法を変えられるという。

AIが360度投影、空間音響、照明を一つの体験として制御

Reply Immersive Experienceでは、AIオーケストレーションシステムが壁面映像、音響、照明を進行に合わせて制御する。参加者は音声でコンテンツを操作し、企画ごとに設定された範囲でシナリオの展開にも関与できる。

単一作品の上映設備ではなく、演出を入れ替えて複数の用途に使うスマートルームとして設計された。ブランド側は商品や企業の物語を空間全体へ展開し、来場者を観客ではなく体験の参加者として組み込める。

初回企画「AQUA」は料理と空間演出を6幕で構成

初回企画「AQUA by Christian Mandura」は、トリノで美食、芸術、美を扱うイベント「Buonissima」の一環として、発表日の10月21日に始まった。料理、AI、物語を組み合わせた全6幕の体験で、コース料理の進行に合わせて映像、音、照明が切り替わる。

メニュー開発には、シェフのChristian Mandura氏と、Machine Learning Replyが開発した「GenAI Cooking」が参加した。複数のAIエージェントが調査、食材選定、レシピ開発を分担し、提案を段階的に調整。最終的な料理はMandura氏が仕上げた。

Replyは、AQUA以降の企画や一般向けの運用日程、定員、料金を発表していない。一方で、投影、音響、照明を共通基盤として再利用する設計は、没入型空間を催事だけでなく商品発表や小売体験へ展開する選択肢を示している。