Royal Marines Experience、VR訓練と360年の史料を組み合わせポーツマスに開業
英国海軍博物館が、4種類のVR任務や訓練体験と英国海兵隊の歴史資料を組み合わせた新施設をポーツマスに開業した。
英国海軍博物館(National Museum of the Royal Navy)は2026年10月24日、英国ポーツマス海軍工廠のBoathouse 6に「Royal Marines Experience」を開業した。英国海軍が10月23日に発表した。総事業費は1,500万ポンドで、英国海兵隊の360年以上にわたる歴史資料とVR、映像、身体を使う訓練体験を組み合わせている。
4種類のVR任務で海兵隊の活動を体験
VRゾーンでは、海賊対処、市街地・人道支援、塹壕戦、訓練環境を題材にした4種類の任務を用意する。来場者はヘッドセットを装着し、模擬銃を持って参加する。別のオペレーションハブでは、任務を計画し、途中で判断を下しながら実行する流れを体験できる。
館内には実物の複合艇(RHIB)や、壁を横方向へ移動するトラバースウォールも設置した。訓練エリアでは、リンプストーンのコマンドー訓練センターで新兵が32週間にわたって取り組む運動を来場者向けに構成している。Royal Marines Band Serviceを扱うエリアでは、軍楽隊のドラムを操作できる。
D-Dayから現代までの資料を参加型展示と併設
歴史展示では、D-Day、フォークランド紛争、イラク、アフガニスタン、ゼーブルッヘ襲撃などに関する資料と隊員の物語を紹介する。クリミア戦争から第二次世界大戦までに英国海兵隊へ授与された10個のヴィクトリア十字章も展示する。
一方、追悼室「Remembrance Room」は、戦闘だけでなく事故や病気で亡くなった隊員をしのぶ静かな空間とした。200点を超える勲章を含む個人資料も扱い、身体を動かす展示とは異なる鑑賞方法を選べる。
英国海軍博物館は、イーストニーにあった旧Royal Marines Museumを2017年に閉館し、収蔵品を保管しながら移転を進めてきた。新施設は、歴史資料の保存・展示と、VRや実物大設備による参加型体験を一つの館内に収めている。