Dynamic Creatures、施設向け対話ロボット基盤「SnowJay」を発表
Dynamic Creaturesが、テーマパークや博物館を移動し、来場者へ個別に応答するキャラクターロボットの開発・運用基盤を発表した。
米国ボストンのロボット企業Dynamic Creaturesは2026年9月8日、テーマパークや博物館などで来場者と対話する移動型キャラクターロボットと、開発・運用基盤「SnowJay」を発表した。同社によると、Boston Dynamicsのエンターテインメント・ホスピタリティ分野における公式パートナーとして、大手テーマパークと小売事業者の案件を進めている。顧客名と導入施設は明らかにしていない。
発表の焦点は、決められた演目を繰り返す固定式アニマトロニクスと、案内や運搬を担うサービスロボットの間にある。Dynamic Creaturesは、施設内を移動しながら周囲の状況を捉え、目の前の来場者へ個別に応答するキャラクター体験を開発する。
SnowJayが動作、認識、振る舞いをまとめて制御
SnowJayは、ロボットの動作制御、リアルタイム認識、振る舞いのプログラミング、キャラクターデザイン、外装を一つにまとめる基盤だ。施設内の人や活動を認識し、場所と相手に応じてロボットの動きや反応を変える用途を想定している。
同社は、Boston Dynamicsを含む既存のロボット基盤を使う方式と、施設や物語に合わせてロボット自体を設計する方式を用意する。既存基盤を使う場合、発表では数カ月で導入できるとしている。機種、最短導入期間、同時に制御できる台数は公表していない。
リース方式で初期投資を抑える選択肢
既存基盤を使うキャラクターにはリース方式も設ける。施設運営者はロボットを買い切る以外の方法で導入を検討できるが、料金、契約期間、保守範囲は発表に含まれていない。
Dynamic Creaturesは、テーマパークなどのLBE施設に加え、ホテル、リゾート、カジノ、博物館、文化施設、クルーズ船、ライブ会場を当初の対象に挙げた。将来は高級小売店や自動車ブランドの体験拠点も想定するという。用途として示したのは、館内を巡回する演出、ブランド案内、コンシェルジュ、来場者ごとに内容を変える応対である。
運営条件は導入案件の公表待ち
共同創業者兼CEOのMarc Theermann氏はBoston Dynamicsの元最高戦略責任者、共同創業者兼CTOのFarbod Farshidian氏はRobotics and AI Instituteの元研究リーダーである。発表にはBoston Dynamics暫定CEOのAmanda McMaster氏もコメントを寄せ、両社の提携関係を説明した。
一方、商業施設で来場者の近くを移動する場合に必要となる安全基準、遠隔監視の有無、停止時の対応、騒音、充電、スタッフ教育について、Dynamic Creaturesは詳細を示していない。大手テーマパーク案件も開発中の段階で、実際の来場者対応や稼働実績はまだ確認できない。LBE事業者にとっては、SnowJayの機能だけでなく、最初の導入案件で公開される運営条件が判断材料になる。