HOLOGATE、ドイツ連邦軍へ複数人対応XR訓練基盤「VirtHT」を導入
HOLOGATEがドイツ連邦軍の特殊・専門部隊へ「VirtHT」を導入。複数人での戦術訓練、装備の再現、行動記録と評価に対応する。
HOLOGATEは2026年9月23日、複数人対応のXR訓練基盤「VirtHT(Virtueller Handlungstrainer)」をドイツ連邦軍の特殊・専門部隊へ導入していると発表した。展開は同年3月に始まった。複数の参加者が同じ仮想空間を自由に移動し、連携や意思決定を含む戦術訓練に取り組める。
行動や通信を記録し、訓練後の評価に活用
VirtHTでは、参加者の動きや通信、意思決定、戦術上の手順をデジタルで記録・分析する。教官は訓練結果を評価し、手順や戦術の検証に利用できる。シナリオと訓練空間は作成や変更、反復に対応する。
仮想空間には、ドイツ連邦軍が実際に使用する装備をデジタルと物理の両面で再現する。HOLOGATEは例としてG95小銃、警棒、懐中電灯、医療機器などを挙げている。誘導ミサイルシステム「ENFORCER」も基盤へ組み込んだ。
VirtHTは、ドイツ連邦軍装備・情報技術・運用支援庁(BAAINBw)の委託を受け、同軍の兵器・弾薬技術センター(WTD 91)と連携して開発された。
既存施設をフリーロームXR訓練会場に転用
システムはロールケースで運べる可搬型で、短時間で設置できる。HOLOGATEによると、体育館や車両庫などの既存施設を没入型の訓練センターとして利用できる。専用施設を常設せず、訓練場所を変更できる構成だ。
基盤はオープンかつモジュール型として設計され、フリーロームの仮想訓練空間、HOLOGATEのシミュレーター、ドイツ連邦軍の既存シミュレーションシステムを接続できる。新しい装備や車両、訓練内容を中央で開発し、複数の拠点へ配備する用途も想定している。
HOLOGATEは、陸軍、海軍、空軍、支援部隊、特殊・専門部隊を含む各軍種で利用できるとしている。具体的な導入台数、配備先、契約額は今回の発表では明らかにしていない。