Museum of Illusions Atlanta開業、80超の錯視を身体で確かめる
重力や遠近感を揺さぶる80以上の展示を集めた体験型ミュージアムが、アトランタに開業しました。
Museum of Illusionsは2023年5月11日、アトランタ館を同月19日に開業すると発表した。場所は複合開発地区Atlantic Station内の264 19th Street NW。来場者が展示空間に入り、立つ場所や身体の向きを変えながら目の錯覚を確かめる体験型ミュージアムである。
80を超える錯視とパズル
館内には、錯視、ホログラム、パズル、重力の感覚を揺さぶる部屋など、80を超える展示が用意された。アトランタ館で世界初公開となる展示も含まれていた。平面の図を壁越しに見るだけでなく、来場者自身が展示の中へ入り、遠近感や水平感覚が崩れて見える条件を試せる。
錯視展示は、見る位置やカメラの角度によって結果が変わる。同行者と交代しながら、片方が体験し、もう片方が外から撮影する使い方もしやすい。公式発表は「没入型」と「教育的」の両面を掲げ、なぜ目と脳が現実を違って受け取るのかを学べる展示として紹介した。
ただし、発表資料に記載されているのは展示数と形式までで、個々の展示名や学習効果を測った結果までは示されていない。体験後の理解度を断定せず、身体を使って錯視の条件を確かめられる施設として捉えるのが妥当だ。
常設館として週7日営業
アトランタ館は週7日営業の常設施設として開業した。営業時間は日曜から木曜が午前10時から午後9時、金曜と土曜が午前10時から午後10時。夜まで営業するため、観光客に加え、買い物や食事と組み合わせた来館も想定した施設配置になっている。
開業時の入場料は、5〜12歳の子どもが24ドルから、13歳以上の大人が29ドルから。60歳以上のシニアと軍関係者は26ドル、4歳以下は無料と案内された。一般入場に加えて、企業イベント、校外学習、団体利用も受け付ける。展示を個人向けの写真スポットに限定せず、学校や組織単位でも販売できる運営形態である。
世界40拠点超の形式をアトランタへ
発表当時、Museum of Illusionsは25か国に40を超える拠点を展開していた。米国ではニューヨーク、オーランド、シカゴなど、海外ではパリ、ドバイ、マドリードなどに館があり、アトランタは同じブランド形式を地域ごとに展開する新拠点だった。
この方式では、錯視という共通テーマを保ちながら、施設ごとに展示構成を調整できる。アトランタ館では世界初公開の展示を加え、既存館とまったく同じ内容にはしなかった。一方、料金体系、営業時間、団体予約を開業前から明示し、常設施設として利用方法を分かりやすくしている。公式発表は前売り券の購入を勧め、混雑時には売り切れる場合があるとも案内した。
写真や動画に残しやすい体験は来館のきっかけになるが、館内で起きることは撮影だけではない。自分の身体を基準にしていた大きさ、距離、重力の感覚が簡単に崩れる。その驚きと、錯視が生まれる仕組みの説明を同じ場所に置いた点が、アトランタ館の核となっている。