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テクノロジー公開:

Kalahari ResortsがVRウォータースライダー、滑走と映像を同期

防水ヘッドセットを着けて滑り、サファリや宇宙など三つの映像世界を選べるウォータースライダーが登場しました。

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防水VRヘッドセットを装着してウォータースライダーを滑る利用者
画像:Kalahari Resorts and Conventions提供、公式動画より(報道引用)

Kalahari Resorts and Conventionsは2021年7月22日、屋内ウォーターパークへの「VRSlide」導入を発表した。場所は米ペンシルベニア州ポコノマウンテンズ。開発元はBallastVRで、大型スライダー「Anaconda」と組み合わせた。滑走中は、コースの動きと同期したVR映像を見る。

Kalahariは、米国初のVRウォータースライダーと説明した。導入は、同社が2017年に制定した「National Waterpark Day」の5周年企画として行われた。

三つのVR世界から選んで滑る

体験者はVRヘッドセットを着け、Anacondaの落下やカーブを進む。映像は三つ。舞台の一つはアフリカのサファリ。宇宙空間ではエイリアンを追い、もう一つの映像では火を吐くドラゴンが飛ぶ城を進む。

映像をただ再生するだけではない。BallastVRの技術者は各コンテンツをAnacondaの形状に合わせ、実際の落下には映像内の下降を重ね、カーブでは視界の動きもそろえた。利用者が身体で受ける加速、水、旋回と、ヘッドセット内の景色を同じ時間軸に置く仕組みだ。

一つのコースで体験内容を選べる点も特徴になる。サファリを見て滑った後、次は宇宙を選べる。ウォータースライダー本体は同じでも、視界と物語が変わるため、再び乗る理由を作れる設計だった。

既存のAnacondaへVRを追加

スライダーは既存。ポコノマウンテンズ施設で稼働していたAnacondaへヘッドセットと同期コンテンツを組み合わせ、大型の水上設備を残したまま体験の選択肢を増やした。

調整はコースごと。BallastVRは、スライダーごとに異なる経路へ映像を合わせるとしている。落下位置や曲がる方向がずれれば、現実の身体感覚と映像が食い違う。既成のVR映像をどの施設でも同じように流す方式ではなかった。

BallastVRは、各スライダーの経路に合わせて複数の映像を制作し、季節に応じて更新できる仕組みとして提供していた。Kalahariでは三つの世界から選び、同じAnacondaを別の冒険として繰り返し体験できた。

海外での運用を経て米国へ

Kalahariへの導入時、BallastVR共同創業者兼CEOのStephen Greenwoodは、海外の既存施設でVRSlideを50万人以上が体験したと説明した。同社が手がける水上VRアトラクション全体では、15カ国で70万人以上が利用していた。

もう一つの製品が「DIVR」。浅いプールでシュノーケルをしながら、水中用VRヘッドセットを使う。水に浮く身体感覚を、宇宙飛行やクジラとの遊泳などの映像に重ねる製品だ。BallastVRは、水上施設にすでにある浮力や速度をVR体験へ取り込んできた。

Kalahariは当時、米国内の4州で屋内ウォーターパークを備えたリゾートを運営していた。そのうちVRSlideを導入したのが、ポコノマウンテンズのAnacondaである。

水と速度をVRの一部として使う

このアトラクションでは、VRが身体の動きを作るわけではない。落下と加速はAnacondaが生み、水しぶきや旋回も実際に起きる。VRSlideは、その動きにサファリや宇宙、城という意味を与える。映像を交換すれば、同じ物理コースを別の冒険として見せられる構成だ。

体験の核は、映像と実際の動きが同じタイミングで変化することにある。落下地点では視界も下降し、曲線では映像も向きを変える。映像の内容を選び直せば、同じ物理コースをサファリ、宇宙、ドラゴンが飛ぶ城として体験できる。既存のウォータースライドとコース専用のXR映像を組み合わせ、三つの冒険を提供した事例である。