ムーミンバレーパーク、冬季ショーに立体音響を導入 直行バスでは音声ARも提供
SoVeCの立体音響をムーミンバレーパークの冬季ショーに採用。常設設備を生かして音響コンテンツを更新し、直行バスでは位置連動型の音声ARも提供する。
SoVeCは2026年11月6日、同社の立体音響ソリューションがムーミンバレーパークの冬季イベントに採用されたと発表した。会場は埼玉県飯能市。園内の「エンマの劇場」で上演するショーに立体的な音響演出を加え、東京、横浜、川越から出発する直行バスでは位置連動型の音声ARコンテンツも提供する。
イベントの会期は10月31日から12月25日まで。立体音響を使う演目は「ショートストーリー~ムーミンたちのクリスマス~」で、キャラクターの声や効果音を複数のスピーカーから再生し、「ご先祖さま」が会場内を動き回る様子を音で表現する。
常設設備を生かし、季節ごとに音響コンテンツを更新
エンマの劇場には、2026年3月のリニューアルに合わせてSoVeCの立体音響システムが常設された。春季ショーに続く2作目が、今回のクリスマス向けコンテンツだ。施設を大きく改修せず、演目に合わせて音の演出を入れ替える運用例となる。
システムは、寺坂波操が開発したゲームサウンドエンジン「vaud」と、ソニー技術開発研究所の立体音響プレイヤーを組み合わせる。vaudが音をリアルタイムに生成し、立体音響プレイヤーが会場内の複数のスピーカーを統合制御する構成だ。
SoVeCは、展示施設やテーマパーク、イベント会場など、空間の形状に合わせて演出を設計できるとしている。今回の発表では、スピーカーの台数や配置、観客の動きを検知する方法、劇場の同時収容人数は明らかにしていない。
直行バスの移動時間にも物語を広げる
東京、横浜、川越発の直行バスでは、SoVeCの音声ARアプリ「Locatone」を使った乗客限定ストーリーを提供する。ムーミントロールの「ご先祖さま」にまつわる物語に加え、園内で提供中の「ムーミン谷の音声ガイド~ムーミンと冒険さんぽ~」の一部を試聴できる。
Locatoneは、利用者の現在地や移動に応じて音声を再生する。今回の企画では、園内だけで完結させず、会場へ向かう移動時間から物語に触れられる構成を採った。限定ストーリーの演出は小栗了氏、ナレーションは櫻井孝宏氏が担当する。