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施設公開:

ロンドン自然史博物館、デイヴィッド・アッテンボローと描く50分の人類史

ロンドン自然史博物館が、全周投影と実写映像で人類と地球の関係をたどる有料没入体験を開設した。

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森林とゴリラの映像を配したスクリーンの前に座るデイヴィッド・アッテンボロー
画像:Natural History Museum 公式発表より(報道引用)

ロンドン自然史博物館は2025年4月23日、没入型体験「Our Story with David Attenborough」を同年6月19日に開幕すると発表した。舞台はサウス・ケンジントン館のJerwood Gallery。デイヴィッド・アッテンボローの語りと自然映像を、四方の壁と床へ投影する有料プログラムだ。制作にはアッテンボローと、環境映像を手がけるOpen Planet Studiosが参加した。

地球誕生から、人類が環境を変えた時代へ

体験は、40億年以上前の地球に生命が生まれた時点から出発する。人類の起源と進化、そして人間が周囲の世界を変えてきた過程をたどり、海のクジラへの影響や、近縁種であるゴリラとの関係にも触れる。アッテンボローは長年の取材で見てきた変化を、希望とともに語る構成だ。博物館側は、人類が地球上で最も大きな影響力をもつ種であり、来場者が自らの役割を知る契機になることを狙いに挙げた。

映像は自然界の実写とアニメーションを組み合わせ、音楽と効果音を加える。観客は太古の海底、ゴリラのいる熱帯林、未来の地球へと場面を移る。公式案内によれば体験全体は約50分で、集中して物語を聞く部分は45分だった。

上映中には暗くなる場面があり、明るい光や動く模様も現れる。大きな音を使うため、光過敏性てんかんや音への感受性がある人へ注意を促していた。全公演に字幕が付き、段差なしで会場へ入れた。座席は先着順で、立ったまま全方位から見ることもできた。

博物館の来館導線に組み込むチケット運用

発表時、一般チケットは大人20ポンドから、会員は50%割引で、一般販売に先立つ5月20日から優先予約を受け付ける仕組みだった。チケットには博物館への入館と入場列の優先通過が含まれる。会場は中央棟にあり、開始15分前までの到着を求める。遅刻者は原則として開始10分後まで入場できるが、それ以降は当日の責任者の判断となる。上映に集中するため、携帯電話は消音とされている。

推奨年齢は8歳以上で、最低年齢は4歳。子どもには成人の同伴が必要だった。45分という表記は物語部分を指し、会場での体験全体は約50分と案内されていた。Jerwood Foundationがプログラムを支援し、隣では地球環境を扱う常設ギャラリー「Fixing Our Broken Planet」を公開している。

当初の発表では、チケット販売は2026年1月までの限定期間とされていた。その後会期が延長され、最終日は2026年8月30日となった。公式ページは現在、体験が終了したと案内している。終了前のオフピーク料金は大人20ポンド、4〜17歳10ポンド、会員大人10ポンドだった。週末と学校休暇中は時間帯によって料金が異なった。

2026年8月30日に閉幕

「Our Story with David Attenborough」は、約14か月の会期を終えて2026年8月30日に閉幕した。博物館は公式ページで満席になったことも案内しているが、総来場者数や稼働率は公表していない。今後、同じ映像を別会場で上映するか、Jerwood Galleryで別の没入型作品を展開するかも未発表だ。