S.E.A. Aquarium、原神の世界を館内へ拡張した「Teyvat SEA Exploration」
シンガポールのS.E.A. Aquariumで行われた原神コラボの展示、回遊、物販・飲食の設計を公式発表から追う。
シンガポールのResorts World Sentosa(RWS)は、S.E.A. Aquariumで「Teyvat SEA Exploration」を実施した。会期は2024年9月12日から10月28日。HoYoverseのオープンワールドRPG『原神』との共同企画である。
RWSと『原神』の公式告知は、同作にとって初の水族館コラボと説明している。ゲーム内の水中地域フォンテーヌと実在の海洋生物を重ね、生物の多様性や海洋保全も紹介した。
入場後の移動を「クエスト」に変えた仕組み
主な参加商品は「Teyvat SEA Exploration Pack」。内容は次の通りだった。
- 水族館の1日入場券
- スタンプラリー用のパスポート
- 暗所で光る記念レーザーチケット
- シグウィンのエナメルピンと台座
9月の正式発表時点の価格は大人66シンガポール・ドル、子ども56シンガポール・ドル。通常の1日券は大人44シンガポール・ドル、子ども33シンガポール・ドルだった。来場者は「旅人」として館内を進み、各地点で生物の情報を読み、写真を撮ってスタンプを集めた。
展示にはフォンテーヌ由来のモチーフを配置した。Resonant AnemoneやAllochromatic Anemone、Subdetection Unitなどである。Maintenance Mek: Gold Leader、Blubberbeast、Swaying Eels in Coral Reefsも館内に登場した。
RWSは、水槽の生息環境を『原神』に着想を得た装飾で彩る世界初の試みと説明した。ヌヴィレットやフリーナのビジュアル、スキュラの映像展示も用意。各水槽をスタンプの目的地にすることで、ゲーム内の探索を館内の観察へ置き換えた。
写真、出演、買い物までを館内プログラムに接続
象徴的な撮影ポイントとして、ゲストサービス付近には幅3メートル、高さ1.5メートルのBlubberbeastインフレータブルを設置した。RWSはこれを世界初の設置とした。大型のRuin Guardも東南アジア初登場として設置され、写真撮影は毎日11時〜12時、13時〜14時、16時〜17時の時間帯に運用された。こうした時刻指定は、常設の水槽見学と高い需要が見込まれるキャラクター演出を同じ場所で扱うための、明確な運営上の境界でもある。
コスプレイヤーは9月14日から10月5日の指定日に出演し、シグウィン、ヌヴィレット、アルレッキーノとして来場者と交流した。パック購入者は、持参品1点にサインを受けられた。
館内のOcean Bitesでは、ゲーム内料理に着想を得たフィッシュ・アンド・チップスとレインボーマカロンを提供した。温かい飲み物にはコラボ用のカップスリーブを付け、アイスクリームカートではBubbly Seahorse形のアイスを販売。SEAA Treasuresには18シンガポール・ドルのトートバッグ、20ドルのサーモスボトル、40ドルのTシャツが並んだ。
S.E.A. Aquariumは当時40以上の生息環境を持ち、海洋保全の学びも掲げていた。『原神』側の公式告知でも、シグウィンを通じて海洋生物に出会い深海を探る機会として本企画を案内している。協業の価値は、キャラクターの世界観を借りて新規客を呼ぶことだけでなく、既存の生体展示に「探す理由」と読める情報を追加したところにある。なお、このイベントはすでに終了しており、料金・時間・販売内容はいずれも2024年の発表時点のものだ。