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ビジネス2026年9月16日

LBEの主要企業一覧|日本・海外の制作会社と施設運営会社

CinemaLeap、ティフォン、リトプラ、Excurio、Sandbox VRなどのLBE企業を紹介。代表作品、運営施設、ライセンスや導入支援の内容を比較します。

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ティフォンが運営するティフォニウムお台場店の外観
画像:ティフォン提供/ティフォニウムお台場店。© Tyffon Inc. All rights reserved.

LBEを手がける企業には、VR作品を制作するExcurio、体験施設を運営するCinemaLeap、作品開発から店舗運営まで担うティフォンなどがある。施設への導入を考えるときは、各社の代表作品に加え、作品の提供、機材の設置、スタッフ研修のどこまでを扱うかが比較の手掛かりになる。

ここでは、日本での施設展開や海外への作品供給に実績を持つ企業を紹介する。市場全体の成長予測は「LBE市場の規模と成長要因」、来場者向けの施設紹介は「日本のLBE施設・事例」にまとめている。

国内・海外のLBE企業と代表作品

企業 主な担当領域 代表作品・施設・取り組み
CinemaLeap XR作品のプロデュース、施設運営 IMMERSIVE JOURNEY横浜・名古屋
ティフォン XR作品開発、直営店、ライセンス・FC ティフォニウム、コリドール、フローリア
リトプラ デジタルエンターテイメント・体験空間の開発、パーク展開 リトルプラネット、ホテル・公共施設への導入
チームラボ デジタルアート作品の制作 チームラボボーダレスなど
STYLY 会場と作品の導入条件整備、流通促進 LBEコンソーシアム「LBEC」
Excurio 大空間VR作品の制作、技術・導入支援 Horizon of Khufu、Life Chronicles
Sandbox VR グループ向けVR開発、直営・FC展開 全身の動きを使った最大6人のVR体験
Zero Latency VR フリーロームVR作品・機器、運営支援 Far Cry、Space MarineなどのVR作品

以下では、各社の公式情報から事業内容と具体例を見ていく。

日本で作品制作や施設展開を担う企業

CinemaLeap:海外の大空間VR作品を日本の常設会場へ

CinemaLeapはXR映画のプロデュースと、体験施設「IMMERSIVE JOURNEY」の運営を手がける。横浜はアソビル3階、名古屋は栄のスカイル10階に会場を設けている。

取り扱う作品には、古代エジプトを歩く「Horizon of Khufu」や、1874年のパリを訪れる「Tonight with the Impressionists Paris 1874」がある。海外制作の作品を日本の来場者へ届け、会場で機器の装着や体験の案内を行う事業だ。CinemaLeap、IMMERSIVE JOURNEY

IMMERSIVE JOURNEY横浜の入口と、ヘッドセットを着けて会場を歩く参加者
IMMERSIVE JOURNEY横浜の会場と体験風景。来場者が歩くための空間を設け、複数人を同時に案内する。 画像:CinemaLeap。公式配布資料

ティフォン:自社作品と店舗の両方を提供

ティフォンは「ティフォニウム」をお台場と新宿で運営する。自社作品には、洋館を歩くホラーVR「コリドール」、海洋ファンタジー「フラクタス」、複数人で魔法を使う「フローリア」がある。

2025年12月には、作品単位のライセンス提供と店舗のフランチャイズを開始した。ライセンスはソフトウェアだけの提供にも対応する。FCには店舗デザイン監修、予約・受付・決済システム、約2週間のスタッフ研修、保守支援が含まれる。既存会場に作品を足す方法と、ブランドを冠した店舗を開く方法が用意されている。ティフォンの法人向け事業

リトプラ:砂場やボールプールにデジタル映像を組み込む

リトプラは、砂場やボールプールに映像技術を組み込んだ「リトルプラネット」を展開する。来場者は砂を掘る、ボールを投げる、絵を描くといった動作を通じて、映像の変化を楽しむ。

法人向けには、デジタルアトラクションを使った空間づくりやキャラクターとのコラボレーションを提供する。公式の導入事例には、別府温泉の杉乃井ホテル、ホテル コレクティブ、深谷市のこどもふっかパークなどがある。商業施設のパークに加え、宿泊施設や公共施設の遊び場にも販売先を持つ。リトプラの事業・導入実績

チームラボ:歩いて巡るデジタルアート空間を制作

チームラボの代表例は、麻布台ヒルズの「チームラボボーダレス」だ。来場者は展示空間を移動し、部屋を越えてつながる作品を鑑賞する。館内には、お茶を楽しむ「EN TEA HOUSE」や、描いた生き物をグッズにする仕組みもある。

デジタルアートでは、作品の表現と建物の構成が密接に関わる。ボーダレスは、チームラボによる作品と、森ビルによるミュージアム事業を組み合わせた例として参照できる。チームラボボーダレス公式、麻布台ヒルズの施設紹介

STYLY:会場と作品を結ぶ共通条件を整備

STYLYは、2026年7月にKDDIと共同で、25社が参画する「LBEC」を発足させた。面積、天井高、電源、ネットワークなどの会場条件と、コンテンツの要件を整理する取り組みだ。

参加企業には、パルコ、ルミネ、森ビル、東急不動産ホールディングスなどが含まれる。商業施設、駅、映画館、美術館などへの導入を検討し、国内外の作品流通を促す方針を掲げる。LBE事業には、こうした会場側と作品側の調整を担う企業も関わっている。KDDI・STYLYの共同発表

海外でVR作品と導入網を広げる企業

Excurio:歴史・文化を題材にした歩行型VRを制作

Excurioは「Horizon of Khufu」「Life Chronicles」などを制作する。歴史的な場所や生命の進化を、来場者が会場を歩いて体験する作品群だ。公式の導入先一覧には、横浜のアソビル、名古屋のスカイル、ボストン科学館などが並ぶ。

同社は作品と独自の技術基盤に加え、会場計画、ネットワーク構築、機材配置、現地スタッフの研修、導入後の運営支援も提供する。制作会社と各地の運営会社が組み、同じ作品を複数都市で興行するモデルである。Excurioの提供内容、導入先一覧

森林の仮想空間を巡るLife Chroniclesの公式体験イメージ
「Life Chronicles」の体験イメージ。古代の生物と環境を、同行者と歩いて巡るVR作品だ。 画像:Museum of Science, Boston/公式発表資料。公式配布資料

Sandbox VR:最大6人で遊ぶVRを店舗網へ展開

Sandbox VRは、全身の動きを取り込むモーションキャプチャーと触覚演出を組み合わせ、最大6人で参加するVRゲームを提供する。自社スタジオが作品を開発し、直営店とフランチャイズ店へ展開している。

加盟店向けには、立地選び、設計、施工、マーケティング、技術面を支援する。公式の施設募集では、4つの体験ルームを持つ店舗の広さとして約372〜511平方メートルを例示している。作品、設備、店舗運営をまとめた事業の具体例だ。Sandbox VRの体験方式、FC・施設条件

Zero Latency VR:150超のアリーナへ作品と運営支援を提供

Zero Latency VRは、2026年9月の公式紹介で30カ国・150超のアリーナを展開している。作品群には「Far Cry」「Space Marine」などを題材にしたVRがある。

同月に強化した「Venue Success」では、導入施設の価格設定、セッションの組み方、地域での集客、接客を支援する。単独のVR施設に加え、複数の遊びを備えた娯楽施設とも提携する。Zero Latency VRの公式発表

作品を追加するか、店舗を開くかで比較先が変わる

既存の会場にXR作品を追加するなら、ティフォンの作品ライセンスやExcurioの導入支援が比較対象になる。ブランドの店舗を開くなら、ティフォニウムやSandbox VRのFCで、設備・研修・予約システムまで含めて検討する。ホテルの子ども向けスペースには、リトプラの導入事例が参考になる。

比較表を作る際は、作品名の横に「必要面積」「同時体験人数」「提供機材」「現場研修」「更新・保守」を並べると、相談する内容が具体化する。実際の体験形式は、国内の大空間VR・フリーロームVR施設でも比較している。

作品の施設展開を比較する場合は、IPを使ったイマーシブエンタメ事例、博物館・美術館のXR活用事例も参考になる。

まとめ:LBE企業は、作品と施設への提供範囲で選ぶ

国内ではCinemaLeapが大空間VRの会場を運営し、ティフォンが作品と店舗を提供する。リトプラはデジタルエンターテイメントを商業施設やホテルへ展開し、チームラボは展示空間を巡るアート体験を制作する。海外ではExcurio、Sandbox VR、Zero Latency VRが、それぞれの作品と導入網を持つ。

事業者を探すときは、まず「作品を一つ導入する」「店舗を一式開く」「既存の遊び場を更新する」のどれを実現したいかを決めたい。そのうえで、機材、スタッフ研修、予約、保守まで各社の提供範囲を照合すると、必要な相手を絞り込める。